カオスな手書き税金レクチャー

先週の土曜日、教職員向けに住宅ローン控除の計算と申告書作成のレクチャーをしてきました。

パソコンを使わず、手書きです。

この講義のために住宅ローン控除制度を1から学び直しました。

それでもかなり複雑で様々なケースがありました。

  • 増改築の場合
  • ローンが連帯債務になっている場合
  • 補助金を受けた場合
  • 住宅資金の贈与を受けた場合

などなど。

約2時間で、税理士3人で45人程度の手書きの申告書を作成するというカオス感満載のものでした。。

こういった業務こそテクノロジーを使うべきだな、と思いました。

「確定申告作成コーナー」はユーザー目線で優れたシステム

事業所得のない給与所得者で、住宅ローン控除、医療費控除などがあって確定申告される方は、インターネット上で確定申告書を作成できる「確定申告書等作成コーナー」を是非利用しましょう。

手書きで作成するのはかなり危険です。(私は絶対間違える自信があります・・)

「e-Taxの手続きが面倒」

と思う人も多いかもしれませんが、印刷して書面提出することもできます。

何よりも、質問に答えていって自動で計算してくれる機能が優れています。

例えば、住宅ローン控除の場合は以下のような質問に答えていくことによって住宅ローン控除に必要な計算明細書を作成することができます。

必要書類や、適用要件の確認もしてくれます。分厚い手引を読まなくて良いのは本当に優れています。

書類の見本も表示してくれます。

国のシステムにしては珍しく(?)ユーザー目線がしっかりしています。

これだけの機能があって利用は無料。

時間制限のある無料レクチャーを受けて、間違いの可能性の高い手書き申告書を作成するよりずっと良いでしょう。

結果の変わらない手続きはなるべくテクノロジーに委ねよう

サラリーマン・年金所得者の住宅ローン控除、医療費控除などはテクノロジーの一番得意とする手続きです。

専門家がレクチャーして行うものかは微妙です。

なるべくこういった結果の変わらない手続きはテクノロジーに委ねるべきだと思っています。

結果の変わらない手続きはなるべくテクノロジーで、

各人によって異なる税金含めたお金全般に関わる対策は専門家の手で、

といった振り分けが大事ではないでしょうか。

まとめ

この時期になると、税務署や税理士会で行う無料相談会に参加する機会が増えます。

そもそも自宅にPCがなかったりする方がいらっしゃるので仕方ない面もあるのですが手書きの非効率さは非常に感じるところです。

一家に一台、確定申告用のタブレットを支給するなどの方がむしろコストが浮くのではないか。。なんて思ってしまうときもあります(-_-;) 操作レクチャーはいずれにしても必要ですが。

編集後記

土曜日は、教職員向けに住宅ローン控除のレクチャーを。

本日は地元の区役所で確定申告無料相談員をしました。

日本語しか話せない外国人の方の申告を担当したときはちょっと焦りましたが、

必死になると英語は思い出すものですね。

Tax returns(確定申告書)

Withholding tax(源泉所得税)

Payment slip(納付書)

などなど、外資系企業、税理士法人での経験が役に立った瞬間でした。。

「You look familiar」(あなたは見覚えある)と何度も言われましたがいくら思い出しても知らない人でした(-_-;)

Today’s New

外国人の方からの確定申告相談 英会話教室みたいだった

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