2011年に出版された、少し前の本ですが高政政史さんが書いた「すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術」という本を読みました。

 

私は普段思考をまとめるには「XMind」という無料ソフトを使っています。(この本にも紹介されています)

参考記事:

無料でマインドマッピングを始めるなら。Xmind8がお勧め

ただなんでもかんでもデジタルが良い、と思っているわけではなくてアナログも試してみたいなあ、

と思っていたところこの本を見つけました。

著者は戦略系コンサルティングファームで複雑な案件の仕事をこなし、その膨大な資料と向き合った結果、

「すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう」

というシンプルな実践に目覚めたようです。

誰にとっても、分厚い資料はうんざりするもの。

どんなに複雑な仕事でも紙1枚にまとめてしまうことができれば、仕事の効率化は計り知れません。

書かれていることはとてもシンプルなので、誰にでもすぐ実践できるものです。

基本は、「分ける」

この本には「紙1枚」でまとめるためのかた型(フォーマット)が7通り書かれています。

それらの基本はすべて「分ける」です。

例えば付箋を使った分類方法では、

「誰の?」→ターゲット

「何が?」→現状

「どのようにして?」→解決策

「どうなった?」→理想の未来図

「で、要は何が言いたいのか」→結論

を分類していきます。

仕事が効率的に進まないのは、自分の頭の中で考えるべきことが整理されていないから(論点が分けられていないから)。

当然のことかもしれませんが、私は会社員時代これができていませんでした。

上司に言われたことを整理もせずいきなり目の前の仕事を始める・・これでは効率化できないのも当然ですね。

読書を仕事・生き方に活かす「キラーリーディング」もお勧め

「すべての仕事を紙1枚にまとめる」ことの発展系として、読書を戦略的に行う「キラーリーディング」の方法もこの本では紹介されています。

この方法によって著者は3日間で60冊の本を読めた(正確には、知りたい情報に目を通した)そうです。

詳しい内容は著書に譲りますが、私も実践してみました。

ポイントは、読む前に「自分がこの本を読んで何を得たいか?」という「問い」を設定することです。

そしてその問いに必要なキーワードを16個設定します。

その後実際に問いとキーワードを意識しながら実際に読み、エッセンスを自分なりにまとめていきます。

(去年読んだ「人工知能は、人間を超えるか」をこの方法で再読してみました)

問いは、「人工知能は働き方にどう影響するか?」というものにしました。

そして16個のキーワードを目次をみながら抽出し、3つのキーワード「創造性」「なくなる職業」「AIとは何か」に絞り込んで読み始めます。

いざ読んでみると、「人工知能を勉強しよう」と漠然と読んだ時よりも、格段に読むスピードがあがりました(再読ということもありますが)。

読む時間は、10〜15分程度ですみました。

自分が知りたい「問い」を設定して、その「問い」の部分を重点的に読もうとするのでインプットが効率的に行えることが分かりました。

そして自分なりのエッセンス(結論)を紙1枚にまとめればそれは自分だけの学びとして残ります。

読書を戦略的に行う方法の1つとして、とてもシンプルにできる整理法ということでお勧めです。

まとめ

高橋政史さん著「すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術」という本を紹介しました。

こういったスキルこそ、若い時に学びたいですよね・・もう少し早く身に付けたいものでした。

勉強もそうですが、仕事の「仕方」の本で今すぐできる、シンプル、といった本はなかなかありません。

他にも整理術の本はたくさんあると思いますが、「王道」的なものとして、お勧めです。

編集後記

昨日は、書籍の最終ゲラチェック、自分の会社の異動届提出など。

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