専門的なことを、専門的な言葉で説明して逃げてはいけない

現在執筆活動を行なっていますが、会計初心者向けの本ということもあって

「なるべく専門用語を使わずに、説明する」

ということに気をつけています。

専門的なことを、専門的な言葉で説明するのは簡単なんだな、でもそこに逃げちゃいけないんだな、

ということを学んでいます。

とある決算説明資料に書いてあったこと

とある団体でセミナー講師を行なったことがあったのですが、

その説明資料にこう書かれていました。

「接待交際費は、損金算入限度額まで損金になります。それを超過した分は損金不算入となります。」

セミナーの対象は、新設法人の社長でした。

この記載を見て、どれだけの人がイメージできたでしょうか・・。

「お得意先とお食事するなどして使った出費は、すべてが経費になるわけじゃないんです。

税金は売上から経費を差し引いた額にかかるので、経費を無限に認めていたら税金の額を操作できてしまいますから。」

くらいに普段使う言葉で説明しない限り聞いている方達は自分ごとと考えられません。

教科書的なことを説明するのは確かに楽ですが、

私たち専門家が行うことは教科書に書かれていることを教科書的に伝えるのではなく

教えられる側まで降りていって視点を合わせることではないでしょうか。

難しいことを書いて「続きはお問い合わせ」とも書きたくない

専門用語や難しい言葉を使えば「専門家っぽさ」は出せるかもしれません。

「専門家に任せないと損しますよ」「続きはお問い合わせください」

みたいに煽ることも可能かもしれません。

ただ私はそれをしません。

もっている知識はすべて発信しますし、専門用語もなるべく使わないように気をつけています。

それだと仕事に結びつかないかというと、そうでもありません。

むしろ自分の知識を出し惜しみしないほうが信頼してご連絡いただけている気がします。

何よりも嬉しいのは、「分かりやすい」と感想をいただけたときです。

分かりやすく説明して、お客様に知識をつけてもらう仕事は価値があると思っています。

まとめ

専門的なことを、専門用語を使って説明することは簡単です。

一方、すでに自分が身につけた知識を一旦0ベースにして、これから学ぶ人に視点を

合わせた説明をするのはとても難しいですし、工夫が必要です。

その一方でとても楽しいですし、良い訓練にもなります。

実は、自分も理解していなかったんだな、と思う部分も発見できています。

編集後記

昨日は、3月申告の法人の処理を。

仮想通貨を扱う法人さんなので、会計処理に悩みます。

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