先日、同業者団体主催の「話し方教室」へ参加してきました。

元アナウンサーの方がお腹から声を出す発声の方法や、人前で話すコツをレクチャーしてくれました。

その中でとても役に立ったのが「模擬講演」

実際に中学生に行う租税教室の授業をグループ内で1人1人発表し、他の人のフィードバックを受ける内容でした。

本格的なセミナー講師を1度も行ったことがない身としては他の人からのフィードバックはとても大切です。

これからセミナーを行おうと思っている身として、人前で話すときのポイントを研究してみました。

部屋の一番奥の壁に届くような声を発する

よく人前で話すコツとして、「お腹から声を出す」ということが言われます。

先日は、そのイメージを「部屋の一番奥の壁に届くような声を発する」と先生が表現していてこれは分かりやすいと思いました。

確かに部屋のはじっこに届くような声を出そうと思うと自然と力が入ります(声がひっくり返ることも)。

普段の声とは全く違う声の出し方が必要なんだと認識しました。

早口にならないためには

何度か中学生向けに租税教室を行いましたが、緊張からか早口になってしまいました。

フィードバックでも「もっとゆっくり」に丸されてしまいました・・。

早口にならないためには、やはり余裕が必要です。

先生は、余裕を持つために「1度深呼吸をして、会場全体をぐるっと見回す」ことが有用と言っていました。

確かにセミナーを受ける側としても

「この先生、緊張しているな」

と思うのは手に原稿を持って、その場に立ちすくんで早口でまくしたてているとき。

余裕のある人ほど全体を何度か確認している気がします。

表情豊かに、身振り手振りを加えて

プロとアマチュアの違いは「笑顔」であると先生が言っていました。

たとえ模擬講演でも緊張し表情が硬かったのか、フィードバックに「もっと笑顔を」に丸されてしまいました・・。

緊張しているときに笑顔で、というのは難しい話です。

やはり前述した深呼吸して、全体を見回してとにかく緊張を沈めなければいけません。

そういえばセミナー慣れしているな、という人は表情も豊かだし、身振り手振りの仕方も上手です。

昨日受けた相続のセミナーの講師の方たちも、表情豊かであったし、とにかくよく動いていました。

緊張を解くために意識して身振り手振りを加えてみたり、敢えてちょっと前に出てみたりすることも良いかもしれません。

人前に立った以上はもはや逃げられないのですから・・。

道具を上手く活用する

余裕を持ってセミナーを行うためには、道具を上手く使うのも欠かせません。

昨日参加したセミナーでは講師の方たちがパワーポイントを遠隔で操作する指輪と、ポケットに収まるワイヤレスのマイクを使ってました。

マイクを持って話したり、パワーポイントのページを変えるのに気をとられていると余裕を持って話すことはできないでしょう。

スライド資料の作りこみも大切

そしてパワーポイントのスライドの作りこみも重要です。

よく文字だらけ、やけに膨大な量のパワポ資料がありますがあまり意味がないと思います。

話していることを補完するための図表を載せるなど、あくまで補足資料的なものとして使うべきでしょう。

また、フォントや色、細かいところに気を配ったスライドによって受講者の興味を少しでもひけるようにすると良いでしょう。

私はこちらの本で研究しました↓

[お勧め本]「見やすい資料の一生使えるデザイン入門」森重湧太著

まとめ

話し方教室へ行って他の人からフィードバックを受けたことをきっかけに、人前で話すポイントを考えてみました。

こういったフィードバックを受ける機会がなければ、「この人は上手だな」と思う講師のセミナーを受けるのも良い訓練になると思います。

編集後記

昨日は午後相続セミナーを受講。

相続は地味な仕事と思っていましたが、土地の評価のために現地調査へ行ったり、税務署と交渉したりとダイナミックで奥が深い仕事だと思いました。

3名の講師の方のセミナーの進め方もとても参考になりました。

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