[お勧め本]本当のコミュニケーションは、「上手く話すこと」ではないー『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』安達裕哉 著


企業の現場でコンサルティングを行い、仕事・マネジメントに関するメディア「Books & Apps」を運営している安達裕哉さんが書いた

『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』を読みました。

書店には「話し方」「伝え方」「雑談力」などコミュニケーションに関わる本が溢れていますが、それほど興味を持っている、悩んでいる人が多いということででしょう。

求人でも「優れたコミュニケーション能力を持つ」ことが条件であることも多いです。

では、「優れたコミュニケーション能力」とはどのような能力なのでしょうか。

ここら辺、意外と求人を出す会社側も、応募する側も曖昧だったりするのではないでしょうか。

題名に「本当の」とついている通り、この本は仕事で使える「コミュニケーション能力の本質」を具体的な事例を交えて説明する内容になっています。

コミュニケーション能力って、テクニックじゃない

コミュニケーションというと、どちらかというとテクニック的なものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

よく言われるのが「アイ・コンタクト」だったり、「相槌」だったり、「雑談力」だったり・・。

ここでふと思い出したのが、先日お客様と打ち合わせで早めに喫茶店へ行った時のこと。

隣の席に人材派遣会社の営業っぽい女性、クライアント(恐らく派遣社員の方)の2人が座っていました。

どうやら派遣社員の方の職場環境について問題があったらしく、営業に訴えているような感じでした。

そのときの営業の女性がすごく大げさな身振り手振りで

「○○さんのお気持ち本っ当に分かります」「大変な思いされましたね」

と言っていたのですが、それが第3者から見たらとてもわざとらしかったのです。(偏見かも)

そもそも人の目があるところでそんなデリケートな話をするのもセンスないですし。

つまり言いたいのは、言葉の内容と気持ちが一致していなく上っ面なコミュニケーションのテクニックを駆使しているように見えたということです。

コミュニケーション能力って結局のところ人間力

いくら「相手の話を聞いているかのようなテクニック」「その場をやり過ごす雑談力」を磨いたところで本当のコミュニケーション能力はつかないでしょう。

この本では、コミュニケーションで大事なのは

「自分自身を俯瞰し、相手の立場にたてるかどうか」

であると伝えています。

自分が何を分かっていないのかを俯瞰し、かつ相手が何を求めているのか。それをきちんと考えていくことですね。

コミュニケーションの基本として、よく「聞き上手」が挙げられますが、じゃあただ単に聞いていれば良いのかというとそうではありません。

「相手を深く知ろう」という気持ちがあって初めてコミュニケーションは成り立つはずです。

そしてそういった気持ちを持つためにはそもそもの自分に余裕がなければできません。

自分の言いたいことはまず置いておいて、相手への敬意・信頼を大切にするという姿勢ですね。

これって言い換えると人間としての器、人間力です。

ということはコミュニケーション能力は何冊かテクニック本を読んだ、話し方教室へ行った、など短期的に身につくものでもないことが分かります。

長期的な視点でコミュニケーション能力を磨く

コミュニケーション能力を磨こうというと短期的な視点でテクニック的なものに走りがちですが、

長期的な視点で磨いていくことが大事ということをこの本で学びました。

本で研究するのも大事ですが、まずは身近な人とのコミュニケーションを大事にすることが近道ではないかと思います。

身近な家族・恋人・友達・顧客・同僚・職場の上司・・問題なくコミュニケーションを取れているでしょうか。

相手の立場に立つということは相手に対する甘えをなくすということでもあります。

「分かってくれるだろう」

は禁物ということですね。

自慢話をする人は「かわいい」と思うようにする

個人的に一番ツボだったのが、自慢話をする人の対処法として「かわいい」と思うようにするということ。

「あたしのほうがすごいのよ」

「オレのほうがカッコいいぜ」

そうやってすぐにマウント(マウントポジション)をとろうとしてくる人がいる。いわば、優位な状況を誇示しようとする人のことである。

はっきり言って、超かわいい。

まず、勝ち気なのがかわいい。

私も自慢話をされるのは苦手、イラっとしてしまうタイプなのですが

そもそもなんでイラっとするのかというとその自慢話に何らかの自分の劣等感が関係しているからとのことです。

なので自慢話にイラっとするときは自分の中の劣等感と向き合うチャンスなのだとか。

そしてイラっとしない対処法として上記の「自慢話をする人は所詮小物。むしろかわいいと思ってしまおう」と書かれていました。

思わず笑ってしまいましたが(^_^;)、誰も不幸にならない良い対処法だと思います。

まとめ

安達裕哉さんが書いた

『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』

を読んだ感想を書きました。

単なるテクニックではなく仕事に使えるコミュケーション能力の本質を、実際に直面する事例を紹介しながら説明しています。

社会に出て何年かたっている人はもちろん、これから卒業して会社に入ろうとしている学生さんが読んでおくととても有用な本であると思います。

編集後記

週末は天気が良かったので横浜・みなとみらい付近をブラブラと。

パシフィコ横浜の裏は穴場なのか、人も少なくゆっくりできました(^^)


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