2012年に出版された「THINK SIMPLE」という本を読みました。

著者は、アップルの創業者である故スティーブ・ジョブズさんのもとで「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名したクリエイティブディレクターのケン・シーガルさんです。

アップルがずっとこだわってきた「シンプル」への想いが、伝わってきます。

ますますアップルのファンになると同時に、働き方・生き方のヒントになりました。

選択肢が多すぎるのは逆効果

今までモノを買うときはいつも悩んでしました。

中でも、PCやタブレット等のIT機器。

メーカーのサイトに行くとサイズ、メモリ、Officeの有無、解像度、価格、音質・・色んな要素がありすぎて自分では選べないことも。

お店に行って店員さんに聞くも、店員さんもそれほど把握していないようだったり。

そんななか、去年買ったAppleのノートパソコン(Mac)とタブレット(iPad)は別格でした。

Desktopは考えていなかったのでパソコンの選択肢は基本的に3つ(MacBook、MacBook Air、MacBook Pro)。

タブレットも基本3つ(iPad Pro、iPad、iPad mini4)のみ。

上記から選択肢、ディスプレイのサイズ・メモリサイズを決めるだけで購入できます。

すぐに13インチのMacBook Proと10.5インチのiPad Proを購入できました。

私は商品の選択肢が少ないことはメーカーが商品への自信を持っていることの現れだと思っています。

ちょっとしたスペックの違いだけで別々のモノとして売り出すことは、消費者を混乱させるだけです。

これはIT機器だけに言えることではなく、モノ・サービス全般にも言えることかもしれません。

万人に売れるモノはない

この本には

アップルは万人のものではない。創造的思考に価値を置く人のためのものだ。

と書かれています。

Apple製品の特徴である表面にあるたった1つのボタンもその考えを表している気がします。

初めて私がApple製品(iPhone)を使い始めたときも1つのボタンに困惑したのを覚えています。

ボタンが沢山ついている日本のメーカーの製品とは真逆。

余計なモノを削ぎ落とし、完璧な美しさを追求した結果があの1つのボタンなのでしょう。

人によっては「なんて不親切で使いにくいデバイスなんだ」と思うかもしれません。

しかしAppleは万人受けする製品は作りません。気に入った人だけ買ってもらえれば良いのでしょう。

現にスペック云々ではなく「Appleだから」というシンプルな理由で購入する人が多いのも分かります。

スケールは全く違いますが、Appleが創造的思考に価値を置く人をターゲットにしているのと同じように、自分自身も日々サービスのターゲットを意識していかなければいけないと思いました。

「どんな人にサービスを受けてほしいか?」

こういったシンプルだけれど重要なことは、忙しくなると見落としがちだからです。

シンプルさを追求するには行動と言葉の全てにコアバリューの浸透を

この本には

シンプルさを追求するには、あなたの行動と言葉のすべてに浸透しているコアバリューを持たなければならない。

と書かれています。

コアバリュー、というとちょっと難しいですが個人で言えば信念みたいなものでしょうか。

普段信念としていることが、言葉と行動に現れている人は信用できます。

逆に、ギャップがある人は信用できません。

シンプルに生きるということはそういうことではないかと思います。

自分の信念に従って、言葉や行動で表すことが信用創造へと繋がり強いブランドを作っていきます。

まとめ

Apple製品がなぜこれだけ根強い人気があるのか、この本を読んで少し分かりました。

スティーブ・ジョブズさんの鬼ぶりは話には聞いていてここまでかと正直思いましたが(^_^;)

シンプルに考え、生きることの大切さを学びました。

編集後記

引き続きオフモード。

本日は地元の水天宮様を祀る神社にて初詣を。

家族3人の健康を願いました。

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