私は去年開業しましたが、今に至るまで様々な新しい経験をしてきました。

その中で「これは今後やらない」と決めたことを今日はまとめてみたいと思います。

共同経営

以前にも書きましたが、共同経営は難しいと思います。

共同経営は難しい。自分の好きな事ができなくなる可能性もある

意思決定者が複数いるということは、自分の好きなようにできない可能性もあります。

やるにしても、相当慎重な判断が必要です。

よく友達同士で共同出資をして事業を始める・・など聞きますが事業開始後のルールはきちんと決めてからでないと後々トラブルになったときに大変です。

というよりも、良い関係を保ちたいのであれば友達同士の起業は避けた方が無難です。

配偶者など、人生のパートナーくらいの位置づけでないと共同経営は相当難しいでしょう。

営業代行会社の利用

私は税理士業界に長くないので、独立するまで「税理士紹介会社」なるものがあることを知りませんでした。

独立後頻繁にかかってくる営業電話で初めて知りました。

税理士紹介会社は営業が苦手な税理士に代わって税理士と顧客をマッチングさせ、報酬として顧問料の一定割合を受け取ります。

この割合が高く顧問料の5割~7割くらいです。

せっかく契約しても半分以上紹介会社に持っていかれてしまう仕組みです。

それでも継続できれば利益は出るのでしょうが、それにしても・・です。

また、顧問料から取るのではなく、年間手数料を受け取って紹介をする会社もあります。

後者は去年私は利用しましたが、今は既に解約しています。

お金の面だけでなく、いつまでもこういった営業代行会社に頼っていたら自分でお客様を見つける力がつかないからです。

請負の仕事

独立後は仕事が少なく、すぐにお金に結び付けることができる請負の仕事をやりがちです。

私も今年の確定申告は同業者から何件か請け負いましたが、作業に追われ得られるものはお金以外あまりありませんでした。

お客様と直接やり取りをしないので「やらされ感」的なものが出てきてしまうことも問題です。

せっかく独立したのに会社員のときと同じような心境になります。

それよりも、自分のお客様との仕事を大切にし、日々新規開拓する時間に充てた方が有効です。

独立直後は資金繰りの面で仕方ないにしても、請負仕事は徐々に減らしていくことが望ましいです。

合わない顧客との契約継続

去年、1件だけ顧問契約の解除を申し出ました。

開業1年目でまさか自分の方から解約するとは思ってませんでしたが、今はよかったと思っています。

勤務時代、理不尽なことを言ってくる顧問先(といっても経営者ではなく経理の人)がいて

「自分だったらこんな会社契約しない・・」

と思って嫌々対応していました。

独立後のメリットは自分を選んでくれたお客様と仕事ができるということです。

合わない顧客と嫌々仕事をしていたら、そのメリットを生かすことができません。

何よりも合わない人と仕事を継続し精神がすり減らされると他の大切なお客様に良いサービスが提供できません。これが一番問題です。

今後も合わない顧客との継続契約には気を付けていきたいと思っています。

まとめ

以上独立してからやらないと決めたことを書きました。

話を聞くだけでなく、実際自分でやってみて、失敗してみたことは自分の血肉になりますね。

これから独立を考えている人の参考に少しでもなったら嬉しいです。

編集後記

昨日は自主開催セミナーのページを作成。

今年初めてクラウド会計を使って確定申告を行うフリーランスの方をメインに確定申告の基本をレクチャーする予定です。

フリーランス向けクラウド会計を使った初めての確定申告セミナー | 戸村涼子税理士事務所

夕方は新橋にて前職の先輩税理士とお食事。

その方はパートナーになる手前で退職し、自分のしたいことをすべく独立しました。

未来会計・社外CFOをメインに考えているとのこと、さすがだなと思いました。

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