自分で作って、自分で売るのは強い
- 2025.10.06
- 仕事へのスタンス

先日、近所の気になっていた民芸店で、ヒノキのまな板、しゃもじ、たわしを買いました。買うまでに、接客含め1時間かかりました。
それだけ、熱く商品の説明をしていただいたということです。
自分で作って、自分で売るのはやっぱり強いなあと思いました。

*「ちゃんと手入れすれば、次の世代にも使ってもらえるよ」と言ってもらえました
おじいさん一人で切り盛りしてる店
家からすぐ近くに、「友野風呂」さんというお店があります。(もちろん、HPなどなし!)
通りがかるたびに、
「お風呂関係のものが売ってるのかなあ、でもそれ以外のものも売ってるなあ、おじいさんがいつもひとりで店に立ってるなあ」
と気になっていました。
(知らなかったけど、テレビにも出たことあるみたいです)
そんなある日、使っていたまな板が黒くなり(多分管理が悪く…)、しゃもじも先が割れたので(プラを使っていた)、「あ、そうだ友野風呂さんに行ってみよう」と思ったのでした。
弾丸トーク1時間
お店を覗き込むと、ところ狭しと商品が並んでいて、恐る恐る奥にいた80過ぎのおじいさん(職人さん)に声をかけました。
「あの〜、まな板としゃもじ売ってますか」と聞いたところ、
「あるある!ちょっと待ってな」
とたくさん商品を持ってこられました。
呆気に取られているうちに飲み込まれました。
商品をひとつひとつ丁寧に説明されて、
「ちょっと触ってみな」
「ひのきって、自然と油が染み出してくるんだよ。だから肌にもいい」
「40年近くひのき一本で全部手作りしてるんだ」
と、弾丸宣伝トーク、まさかの1時間。
ヒノキの様々な効用も教えてくれて(写メとっておきな!と言われたので撮った)ほ〜という感じ。

でも、全然知らないこともあって(まな板が黒くなったのは、雑菌のせい。水をちゃんと切って、浮かして立て掛けておけば良いと知りました)、すごく面白く聞かせていただきました。
そして、めでたくまな板としゃもじ、そして
「これあればスポンジなんていらないんだよ」
とヒノキ製のたわしも勧められて買いました。

*紐の付け方も教えてもらった
ここまで熱弁されてしまったのだから、大事に使おうと思いました。
自分で作って、自分で売ることの尊さ
おじいさんは、
「今はみんなオンラインで安いもの買うけど、見なきゃわからないよ、モノは」
と言っていました。
確かに…デジタルの画面上で見たものと、実際のもので印象が違ったものって何回もあった気がします。
売っている会社も、どこかから安く仕入れて高く売って利益を出すことが一番の目的ですよね。
消費者は、安くて得したと思ってるけど実際は品質が悪いからすぐにだめになってまた何度も買う。結局お金の無駄遣いになる。
でも、自分で作って自分で売ってたらその品質の良さは誰よりも作っている人がわかっていることだから、間違いはないんですよね。

最近、「久松農園」という茨城県の農場からたまに直接野菜を買っているのですが、
育てた人の心温かさ、気遣いが垣間見れるような豊かな味わいがあります。

おすすめの食べ方なんかも紹介されていて。
代表者の方がラジオで「自分たちが食べたいものを作っている」と言っていて、今回のおじいさんの「自分が使いたいものを作っている」と通じる気がしました。

*こんな大きな白瓜、初めて見た
おじいさんのような職人さんとは遠いけど、私も「左から右に流すような仕事」「商品の良さを説明できないような仕事」はしたくないなあ、とあらためて思いました。
自分で作って、自分で売る。幸せなことに、私はひとりビジネスをしているのでそれがしやすいです。
1時間自分の作った商品を熱弁するおじいさんをみて、私も良い商品・サービスを作りたい、とあらためて身を引き締めました。
編集後記
金曜日は、高校時代の友達が北鎌倉に遊びに来てくれたので、気になっていたお寺の階段を登ったとこにあるカフェに。山々の風景を見ながら、お団子とお茶をいただきました。
定期的に会っているのですが、新しい勉強を最近はじめたとのことで刺激を受けました。
腐れ縁?的な関係ですが変なマウントや緊張感なく話せる貴重な相手です。

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