毎年試験直前に来ていた一通のはがき

私は税理士試験の勉強はTACという専門学校でしていました。

子供がまだ小さく、仕事もしていたので簿記論と財務諸表論はビデオ講座、税法はWeb講座でした。

そのため勉強仲間と言える人たちは一切いませんでした。

そんな孤独な勉強を続ける中、試験直前に届くTACの学院長である斉藤先生からの一枚のはがきがとても嬉しかったのを覚えています。(今でも続いているのでしょうか・・?)

内容をすべて覚えていはいませんが、先生自身も公認会計士試験の時苦労をされているので含蓄のあるお言葉ばかりでした。

弱気になった時にそのはがきを見て自分を鼓舞していました。

その中でも覚えているのが

「合格しない限りタダの人だ。タダの人では終わらせない。」

という言葉です。

税理士は価値のある資格です。まずはスタート地点に立つ

当時は「確かにそうだ。今までの苦労が泡になってしまう。終わらせてはいけない。」と思っていましたが合格後の今の方がこの言葉がよく理解できます。

当時から「税理士は溢れている」「税理士はもうからない」「税理士は簡単な試験だ」と言う人が周りにいました(ただし、このようなことを言っている人は受かっていない人か、別業界の人でした)。

しかし、たがが資格、されど資格なのです。合格後の見える世界は合格前と全く違います。先生のおっしゃっていたとおり、「合格しない限りタダの人」というお言葉は合格している人にこそよく理解できると思います。

もちろん資格取得後も自分の強みを知るなど努力は欠かせません。しかし受からなければスタート地点に立つことができません。

税理士試験は難しい言われますが、土俵にも立たない人(途中でやめてしまう人、試験に行かない人)も多数います。1年間コツコツと勉強し続けて、受験を迎える人たちはそれだけで希少な存在だと思います。

私自身は正直に言うと受験中はあまり税理士の仕事について理解できていなかったし、興味もあまり持っていませんでした(今から考えれば)。

取得後は、「これほど様々な環境の人たちと関わることができて、自ら勉強ができて、社会的意義のある仕事は他にない」と思えるようになりました。

今はまだあまり税理士の仕事に興味をもっていない方でも(私もとりあえず自立できる仕事に就きたいという程度の動機でした)、取った後にその価値が理解できる資格だと思います。

なので辛い試験ですが乗り切る事は大変意義があることだと一経験者として伝えさせていただきます。

これからの時期は、あまり特殊論点に手を出さずに理論、計算を繰り返し自信をつけることが大事だと思います。体調にくれぐれも気を付けてあともう少し、頑張って欲しいと思います!

編集後記

いよいよどこの学校も夏休み突入ですかね。

息子の中学校も明日から夏休みです。

しかし自宅兼事務所にとってはそこが辛いところ^^;;

部屋は分離していますがやはり気になります。

夏期講習や実家への帰省、プールなどなんとか彼を外出させたいところです。

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