地続きのヨーロッパのコミュニケーションから学ぶこと
- 2025.06.18
- 旅

これまで、3つのヨーロッパの国(チェコ、ベルギー、オーストリア(今回))へ旅行に行きました。
島国である日本に対して、地続きであるヨーロッパは、文化が全然違うと行くたびに感じます。
そのひとつがコミュニケーションです。
今日は、日本とヨーロッパのコミュニケーションの違いと、そこから学んだことを書きます。

*漆黒の髪、そして153センチの小人だけでも目立ってしまう…(私はガイジン)
コミュニケーションをしないとまずいことになる
日本で普段生活していると、
そんなに話さなくても生きていける気がします。
それは、どこでも日本語が通じるというのもありますが、
日本独特の暗黙の了解、「空気」があるからだと思っています。
「ここではこう振る舞う」みたいなものが
割とはっきりしているため、
コミュニケーションコストが低いんですよね。
なんといっても日本はお店やホテルに入ると店員さんが全部お膳立てしてくれるので、
特にこちらが意識しなくても意思疎通できてしまう特徴があります。
モバイルオーダーなんて便利なシステムもありますし。

でも、地続きで、色んな民族が集まっているヨーロッパは
「コミュニケーション取らない人=意思疎通する意識がない人」
と見られ、不利な立場に追いやられてしまいます。
(そして意外と、キャッシュレスなどのテクノロジーが進んでない?で、行列(ですらない)が当たり前だったりします…)
いつも思うのですが、日本ではあまり目を合わしてくれない人が多い中、
ヨーロッパ行くとこれでもか、ってくらい目をじっと見られるんですよね。
それは、色んな民族が集まっているがゆえに、
コミュニケーションをしっかり取らないとお互いにとってまずいことになるからなんだな、と理解しました。

だから、ヨーロッパの方に旅に行くときは
自分の中でモードが変わるのがわかります(より愛想よく、ちゃんと主張するモード)
基本は、フラットな関係
日本に比べて、ヨーロッパの国々の人は関係がフラットである気がします。
例えば、店員とお客さんとの関係です。
日本では、「おもてなし」という言葉があるとおり、
店員さんが丁寧な対応をするのは「当然」と思われていますが、
ヨーロッパでは丁寧とは程遠く、割とみなさん適当にやってます…

その点については、先日noteに書きました。
でもそれは悪いことではなくて、合理的でもあるんですよね。
働いている人に無理な労働をさせない、という考えが強いのだと思います。
だから、「違い」として私は意識しています。
違うコミュニケーションを見るから、学べる
私は旅(特に海外)は、こういう「違い」を学べることにこそ意義があると思っています。
どっちが良いとか悪いとかではない、という話を書きましたが、
「私は普段、とてもコミュニケーションコスト低いところで暮らしてるんだな」
と気づくだけでもだいぶ違います。(違う苦労もあるが)
そして今後人口がどんどん減って、かつ移民が増える日本で、
「空気」を前提としたコミュニケーションはだんだん通じなくなっていくのでは。そんなことが問いとして出てくるんですよね。
でもだからといって、人を極限にまで少なくして合理的に進めるヨーロッパ的な考えをそのまま持ち込んでも日本の良さがなくなってしまう気もする。
日本は機械とかロボットに色々任せるのは得意だから、
単純な仕事はそういった方向に進んで、
本当におもてなしが必要な仕事はこれまでどおり
人間が丁寧にやっていくとか、
日本に住んでいただける外国人の方にも日本の文化をもっと知ってもらうとか、
色んなことが考えられます。

こういうことは、日本に住んで、身近な日本人としか接していないと
なかなか気付けないことなので、
ちょっと外に出てみることってすごく大事だと思います。
AIに聞いても、海外に行った日本人のYouTubeをたくさん見ても、この身体感覚は得られないはず。
観光地を足早に周るのではなく、
こういう「気付き」がある旅を、今後も
続けていきたいです。
編集後記
先週の木曜日から、オーストリア・ウィーンに滞在しています。
キッチン付きのサービスアパートメントにしたので自炊ができ、とても助かっています。
土曜日は、モーツアルトハウスへ行って、美術品の展示、クラシックコンサートも鑑賞しました。ピアノ演奏者が日本人で、なんだかとても感動してしまいました。

昨日は、ハンガリー・ブダペストまで電車で行って仲良くさせてもらっているWebデザイナーの高田美保子さんにお会いしてランチ、素敵なスポットを回りました。ご自宅で対談撮影も。海外で初対面、とっても嬉しかったです。

※高田美保子さん撮影
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