独立後、「がむしゃらにやりました」くらいしか言えない
1/282025
カテゴリー:独立開業
ありがたいことに、独立後
取材をしていただくことがあります。
先日も、女性のキャリアを応援する「パラナビ」さんにて、
2回にわたって、取材いただきました。
「ITに強い税理士」戸村涼子さんが語る、周りと差別化するキャリア観 – Paranavi [パラナビ]
税理士・戸村涼子さんが「スモールビジネスオーナーを応援し続ける」理由 – Paranavi [パラナビ]
受けてみてわかったのは、
成功の秘訣は?戦略は?と聞かれても
「がむしゃらにやりました」くらいしか言えないことです。
※独立直後、インタビューを受けた
「戦略」本を書いたけど
2021年に、「ひとりで開業する女性税理士の生き残り戦略」
という電子書籍を書きました。
「戦略」という言葉を題名にいれたけど、
内容は「試行錯誤」の物語といった感じです。
盛りもせず、卑下もせず、あーでもないこーでもないと
右往左往したことをそのまま書いています。
驚いたことに、こんな地味な本が割と読まれて、コメントも書かれています。
これを書いたのは、
「電子書籍を出してみたい」
「これまでのことを一旦まとめたい」
という気持ちだけだったので、ここまで多くの人に手にとってもらえるとは思っていませんでした。
最初から戦略なんてないし、いまもない
でも…今日先輩の同業者の方とお話する中で、
「最初から戦略なんてなかったかもなあ」
と思い始めたんですね。
※レンタルスペースを借りていた頃
もちろん、「こういう仕事をしたい」といううっすらした願望はあったけど、
いついつまでに◯万円売り上げて、お客様はこれくらいで、そのための集客方法として◯をして…といった具体的な戦略は一切なし。その場その場で柔軟に考えてきました。
今日話した先輩は、私から見るととてもキラキラしたキャリアです。
ベストセラー本も出してるし、プライベート含めとても充実されている。
でも、その方も特に戦略があったわけではなく
「目の前のお客様に役立つことをやってきただけ」と。
本も、どんなに良い本を書いたとしても売れるわけじゃないし、
依頼されるかどうかも運が関係してるし。言われてみればそうだな、と思ったんですね。
私より知識もあって良い書き手はいっぱいいるし、
私が選ばれたのはたまたま必要とされるときに、必要とされる知識があっただけ。
だから、
「最初からきっちり戦略たてて、ステップを上がっていった」
というよりは
「がむしゃらにやっているうちに周りが良い方向へ循環し始めた」
といった感覚が大きいです。
体験をシェアすることしかできない
開業数年くらいで、独立セミナーなどもやりましたが
体験シェアすることくらいしかできませんでした。
時代や環境、タイミング、その人の特性などあまりに変数が多すぎて
「これやったらいいですよ」
とはなかなか言えなくて。
でも、それでいいかな、と思い始めました。
AIがそれっぽい正解を素早く出す時代、
「こういうことしてますよ」くらいの体験シェアくらいしか
自分が他人にできることはないのでは、と思っています。
先輩の話を聞いて、
「うーん、がむしゃらにやってきただけなんだけどな」
といった
「言語化できないこれまでのストーリー」
が共通していて、嬉しくなったので書いてみました。
編集後記
先週、プロフィール写真撮影をしてもらいました。
1年に1度は、差し替えたほうがいいかなと思い。
着物を着て撮ったのですが、自分の姿が写真で見た亡くなった母親に見えてびっくり。
やっぱり遺伝ってあるんですねー。
最近のあたらしいこと
黒糖パンを作る
自由が丘で写真撮影