私はずっと外資系企業に勤めていたため海外旅行によく行っていると思われていますが、実は国内を含め旅行はあまりしません。

37歳で初の海外旅行を経験しました(去年)。初めてパスポートを取りに行きました。これを話すとちょっと驚かれます。

大学の卒業旅行とか、新婚旅行とか、色々と機会があったとは思うのですが・・気付けば30代も半ばを過ぎていたのでした。

元々出不精ということもあり旅行の計画もなかなか立てられずに直前になってようやく動き出すタイプです。

さすがに泊まるホテルは決めていきますが、食事する場所だとか観光する場所だとかは全く決めずに行きます。

去年チェコに行った時のこと

去年行った初の海外旅行はチェコでした。(「これについてもなんで最初にそんなハードル高いところ行くの・・」と言われます)

首都の「プラハ」という街は聞いたことがあり、とても綺麗な街並み、芸術が盛んで街でよくコンサートが行われている。。というくらいの情報で決めました。

一応ガイドブックを行く前に買ったのですがほとんど見ることなく現地入りしました。(ガイドブック、って事前に見る気しますか??)

案の定、ホテルまでの道がいきなり分からなかったので現地の人に慣れない英語で聞き、空港の近くにいたタクシーに乗せていってもらい(運賃は指値。ちょっと高かった気がする)なんとかホテルに到着。

さて、次の日からどこかへ行こうということになったけれども計画なしだったためとりあえずトラム(バスみたいなもの)に乗って市街へ行ってみようということになりましたが、乗り方が分からない。

ホテルの外へでてキョロキョロしていると怪しい酔っぱらいの人が近づいてきてチェコ語で話しかけてきました。トラムの乗り方を教えてもらい、「サンキュー!」と返したら手を出されお金を要求されました・・きっと観光客に案内して小金を稼いでいるのでしょうね。

トラムに乗ったのはいいものの目的地が分からず田舎町へ行ってしまい心配した乗客が近づいてきて「ここは田舎町だから観光客が来るようなところじゃないよ。大丈夫?」と聞いてきてくれました。現地の人の優しさに触れて感動しました・・(泣)

その他、有名なレストラン、コンサートホールではなく地元のスーパー、商店や書店へ行ってみたりこじんまりした教会コンサートへ行ってみたり。

旅行から帰ってきて「あ、あのとき歩いた橋が有名なカレル橋だったんだ」と気づいたり。

海外旅行に慣れている人から見たら「非常に非効率」な旅行だったのだと思います・・。

非効率的な旅行から得られるもの

このように事前計画をほとんどたてずに非効率的な旅行となった訳ですが、その分人とは違った経験ができたのではないかな、と思います。

現地のスーパーや商店へ行けばリアルな物価が分かるし、現地の人が日常的に働いている姿を見ることができます。

(ちなみに、日本のように笑顔で働く労働者はチェコにはいませんでした。)

華やかな観光地から一歩奥にはいれば、物乞いをしている人も多くいました。

田舎町のほうからバスで市街地へ働きに出てきている人もたくさんいるようでした。

確かに街全体が美しく、観光地はにぎわっていましたが、一歩人々の日常生活をのぞいてみると共産主義的な雰囲気が漂っていると思いました。

これらは「観光地を効率的に回る」旅行では分からない情報です。

旅の醍醐味はここにあるのではないか(特に海外では)、と思うのでした。(海外旅行に1回しか行っていない身分で提言するのは気が引けますが)

まとめ

色々と書きましたが旅行の楽しみ方は人それぞれです。

効率的に観光地を回って写真をたくさん撮って思い出を残したいという人の気持ちも分かります。

私のような楽観的な性格ではなく慎重な性格の方は下調べをして行かないと不安になると思います。

しかし敢えて下調べせずに行く「非効率的な旅」で得られる楽しみもあると思います。

編集後記

さて、今年の旅行は台湾と決まっています。

台湾の人たちはどんな日常生活をしているのか、見てくるのが楽しみです!

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