税理士として、入口(始める)だけでなく、出口(やめる)についても相談を受けることがあります。

入口だけでなく、出口戦略を考えることも大事ということを書きます。

※出口は常に意識する

出口の相談を受けることが増えた

税理士業を開始して以来、「スモールビジネス」「創業間もない会社」のお客様をメインにしています。

そのせいか、あまり「出口」のご相談を受けることがなかったのですが、

最近増えました。

実際に事業をやめるわけではないけれど、

いま、私(経営者)がぽっくり逝ってしまったら会社はどうなる?

残された家族に税金がかかってしまう?お金を残せる?

といった内容です。

始めるより大変な、「やめる」

「個人事業よりも法人のほうが節税になる」

といった理由で法人を設立する人を見かけます。

それを否定したりはしないのですが、

実は法人を「やめる」のはそれなりに手間がかかります。

登記手続きはもちろん、

借金の清算、残余財産の分配、解散・清算、などなど。

休眠という手続きもありますが、申告はし続ける必要がありますし地域によっては均等割(定額の税金)がずっとかかります。

まだまだ若くて元気な経営者の方でも、年を取ることは避けられません。

できることも減ってくるし、「会社をどうするか」は遅かれ早かれ考えなくてはなりません。

「どこかに買ってもらえれば」「どこかと合併すれば」

と思う経営者の方もいるかもしれませんが、

VCが出資しているスタートアップなどを除き、

そうすぐに相手先が見つかるとも思えませんし、

残された従業員の待遇などを考えると一筋縄にもいかなそうです。

事業は、始めるハードルよりもやめるハードルのほうが高いかもしれません。

個人でも出口を常に考える

「自分は個人事業から始めて、ひとり法人で従業員もいないし規模も小さいし関係ない」

と考えられる方もいるかもしれません(私も個人事業&ひとり法人です)。

とはいえ、あまり想像したくはないのですが現実的にいまぽっくり私が逝ってしまったら色んな不都合が起きるのは想像できます。

まずは税理士業のお客様に迷惑をかけないことを考えなくてはなりません。
(家族に、「何か私にあったらこのファイルのリストを見て連絡して」という対応をしています)

また、事業をしていない場合でも、個人の財産はあるはず。

残された人のために、その財産にすぐにアクセスができるような配慮をしなければなりません。
これは、相続税がかかる・かからないに関係なくです。

私の場合は、簡易的なエンディングノート(今はデータ管理)を作って銀行口座、証券口座、暗号資産など持っている財産をすべて記載して残された家族がアクセスできるようにしています。

「死んだあとのことは知らん!」

という人もいるかもしれませんが。

大切な家族や従業員、お客様に後味悪い印象を残さないためにもできることはやっておいたほうがいいんじゃないかな、と個人的には思っています。

逆説的ですが、出口戦略がある程度固まっていれば、日々の活動も安定できると考えています。

まとめ

最近出口戦略の相談を受けることがあったので書いてみました。

当たり前ですが、人生は有限です。終わりを意識することによって今を充実できるはずです。

編集後記

家の近くにコワーキングスペースを発見!

かなり山奥で気づきませんでした。今度入ってみよう。(というか、古民家だしのんびりしちゃいそう)

最近のあたらしいこと

ルッコラと水菜の種を蒔いた。

大葉とバジルが無尽蔵に生えてくるので大変助かっており、調子に乗って2つの種を撒いてみました^^

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