研修会講師をしてみて初めて分かった人の前に立つ人の心境
7/282017
カテゴリー:話す仕事
昨日は、地元の法人会で新設法人に対して税務上の留意点を講師としてお話してきました。
地元の中学校で租税教室をしたことはあるのですが、大人に対して講師をするのは初めてでした。
やってみて初めて人の前に立つ人の心境が分かりました。
私のように1、2回こなしたくらいの人が初心者目線で書いている記事は少ないと思いますので、
本日はセミナー講師を初めて本格的にやってみて気を付けたこと・気づいたことを書いてみようと思います。
会場の下見は必ずした方が良い
私はセミナーが行われる日の前日に、会場の下見も兼ねて同じ会場で行われていた税理士・税務職員の研修に参加しました。
そこで確認したのが
- 会場の広さ
- スライドの大きさ
- おおよその参加者数・年齢層
- マイクの有無
です。
いきなり本番だと、こういったことを確認できません。
スライドに情報を詰め込みすぎてしまうと、広い会場では後ろの方の人が見えません。
また、参加者の人数がどれくらいかも心の準備に必要です。
今回会場の広さからして多くても20~30名ということでそれほど多くなく安心しました。
(実際は10数名でした)
おおよその年齢層(中高年が中心でした)も参考になりました。
また細かいことですが、講師がマイクを持って話していることも確認しました。
マイクを持っているということは、片手しか使えないので身振りは使えず資料も確認がそれほどできないことが想定できます。
こういった確認できる情報がたくさんありますので、会場の下見は必ず行った方が良いです。
他の人の研修も参考にする
自分で講師をする前に様々な人の研修に参加しましたが、
そこでも参考にさせていただきました。
気付いたのが
- 最初に軽く自己紹介をするのは適度な前振りに良い
- セミナーの全体像を示していない→最初に全体像を示した方が聞いている人は安心するかも
- 制度の説明から入るが、なぜその制度が必要なのかの「そもそも」を説明していない→聞いている人が納得できるかな?
- 専門用語をそのまま使っている→聞いている人が分からないまま進んでしまうかも
- スライドの字が小さくて見えにくい→情報詰込み注意
という点でした。
なので上記を踏まえて以下の点に気を付けました。
- 冒頭で簡単な自己紹介をする(くどくならない程度)
- 最初に「今日お話すること」のスライドで目次一覧を示す
- 制度の説明の前には、必ず「なぜ必要なのか?」を話す
- 専門用語は説明を加える
- スライドはシンプルに、字は大きく
他の人の研修に参加することにより、「ここは真似しよう」「ここはこうした方が良いかも」
というのは必ず出てきます。
真似できるところはどんどん真似して、改善すべき点はどんどん改善していきましょう。
人の前に立って初めて気づいたこと
今回初めて数人の大人の前で話して初めて気づいたことがあります。
それは、大人の目はちょっと怖いということ。
今までは中学生を相手にしていましたから、怖いということはなかったのですが大人の目はちょっと怖いです。
なるべく資料ではなく会場のいる人たちと目を合わせようとしたのですがちょっと勇気がいることでした。
(冒頭の写真も下向いています)
目が合うと緊張感が増したり・・まあ、これは慣れていくしかないんでしょうかね。
それと・・意外と「間」を取るのは怖くないということ。
前日読んだ税理士の尾藤武英さんのブログ記事「喋りにメリハリを付けるには「声の強弱」と「間」が有効 | Shimogamo Zeirishi Life」で、「あえて長めの間を取ってみる」ことが有効ということが書かれていたので実践しました。
すると「あれ?」と言う感じで皆さん退屈そうな顔から少し表情が変わりました。
そして自分は自分で次に何を話すか、時間はあとどれくらいかなど確認する時間が持てました。
3秒くらいであれば、聞いている人もそれほど気にしない間隔です。
間をとらないでぶっ通しで話している方が支離滅裂になる可能性大ですし、聞いている人も退屈してしまいます。
適度な間を取ることは本当に有効なんだな、と気づきました。
まとめ
初めて本格的な研修講師を行うにあたり、気を付けたこと・気づいたことを書いてみました。
この研修の準備には1ヶ月以上前からスライドを作り始め、リハーサルは直前に4回行いました。
準備に時間をかけられたお陰か、本番は割とスムーズに行うことができました。
セミナー後に聴講者の人と少しお話したのですが、「分かりやすい内容でよかったです」と言ってくださった方がいたのでやって良かったなあと思いました。
今後は自主開催に向けて、準備したいと思います。
編集後記
それにしても、研修の終わる直前にぞろぞろ人(恐らく法人会の役員その他関係者)が後ろの席に集まってきたのはなんだか見ていて閉口しました。
私の研修終わるや否や新社長をつかまえ名刺交換の嵐・・
早々と退散しました。