気づけば税理士になって数年が過ぎました。

10年前は、自分が税理士の資格を取って更には独立するなんて夢にも思っていませんでした。

今日はなぜ税理士を目指したのか、振り返りたいと思います。

経済的に自立した人間でいたかった

私は大学卒業後間もなく結婚、出産したのですが出産後も「経済的に自立した人間でいたい」とずっと思っていました。

しかし子供も生まれたばかりで自分の時間などほとんどなし。

手に職もなく何かしなきゃと焦るばかり。

手当たり次第に資格の資料請求をしたり、怪しげな在宅ワーク(何故か自費が発生する)に問い合わせてみたり・・。

このまま家にいるだけで人生終わってしまう(今考えたらそんな訳ないんですが)のがすごく怖かったのです。

最初はプログラマーを目指そうと思っていた

そんなときにプログラマーの仕事に興味を持ち。

元々パソコンをいじるのは好きだったので仕事にできないかなと思っていました。

まだ子供が小さくて働けなかったときはプログラミングの勉強を家でひたすらしていました。

簡単なプログラム(タイマーとかスロットとか、くだらないやつですが(^_^;))を自作したり。

しかし求人雑誌を見たらプログラマーの仕事はすべて残業ありきということが分かり、

乳幼児がいる自分にはとてもじゃないけれど無理・・と諦めることに。

しかし偶然なことに今になってまたプログラミングに興味を持ち勉強しています。

好きなことは結局巡り巡って戻ってくるのかなあ、なんて。

科目合格制は時間がなかった自分に最適

そこで次に興味を持ったのが会計分野の資格でした。

元々大学で簿記が好きで、日商簿記2級に合格していたのでその先に何か資格を取れればいいかな、と。

それも国家資格のようなものでないと自立できない!と思い込んでいました。

会計士は膨大な量の勉強をしてしかも一発勝負ということが分かり、最初から除外。

そこで税理士に目をつけたのです。

税理士試験は5科目合格すれば良い試験ですが、1科目ずつ受けられる科目合格制を取っています。

「これだったら子育てしながら、仕事しながら続けられそう!」

と。

税理士の勉強はパズルのように楽しく、その後の私にとって生きがいになりました。

しかし現実は甘くなく、

結局そこから大学院を含め資格取得に8年程かかってしまいましたが・・

今となっては税理士を取ってよかったなと思っています。

税理士は独立してこそ醍醐味がある でも全くその気はなかった

税理士を目指した一番の理由は経済的に自立したかったから、です。

ただこれはもはや後付けとなってしまいますが、税理士になることは私にとってはそれ以上の価値がありました。

それは独立しやすい、ということ。

国家資格でも稼げなくなってきている、とは言われてはいますがやはり国家からの「お墨付き」があるかどうかはすごい違いです。

私のようにバリバリ働いてきたわけでもなく、子育てしながらマイペースにやってきた身分であってもお客様は1人前の人間として見てくれます。(プロなので当たり前ですが)

それに社会に出て自分は組織にどうしても馴染めないことに気づいていたので、ここでも資格があったからこそ逃げることができたのかな、とも思っています。

色んな偶然が重なりましたが結果的に税理士資格が良い方向へ導いてくれました。

まとめ

今日はゆるりと税理士を目指した理由を書いてみました。

他の税理士の方に聞くと最初から税理士を目指していた人もいますが、私のように遠回りしてきた人も中にはいます。

一口に税理士といっても色んなタイプの人がいて、とても面白いです。

編集後記

息子の高校受験の準備を色々しているのですが、わかりづらいです。

私は東京都立の高校へ行ったので(私立も受けていない)あまり受験制度を知らず、「併願」「単願(専願)」「オープン」「一般」「内申」の言葉が入り交じる高校情報を見てため息ついています(何故か言い方がバラバラだったり)

なかなか難解な制度です・・。

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