資格業で食べていくことのメリット・デメリット。
12/272023
カテゴリー:税理士・税理士試験
私は今、国家資格である「税理士」としての
仕事をメインにしています。
資格で食べていくことについては、
メリットがある一方で、
デメリットもあると考えています。
今日は、資格業で食べていくことについての
メリット・デメリットを掘り下げてみます。
※資格業で食べていくことは、メリット・デメリットある
資格業で食べていくことのメリット
まずはなんといっても安定ですよね。
特に国家からお墨付きをもらっている
国家資格を持っていれば、
ある程度の知名度はありますし、
資格を持っている=一定の知識を持っている
と世間から認識してもらえます。
「独占業務」の存在も大きいです。
独占業務とは、資格を持っていないとできない業務のことです。
例えば税理士であれば、
- 税務代理
- 税務書類の作成
- 税務相談
の3つが該当します。税理士以外の方がこの3つの業務をすると
税理士法違反となり、懲役又は罰金を課される可能性があります。
このように資格業は、
資格が要らない仕事と比べて
競争が発生しづらいです。
もちろん
IT・AIの発展による仕事の減少、
同じ士業内で競争の激化
などはあるにしても、
資格の要らない仕事と比べれば
まだまだ守られている部分が大きいでしょう。
私も、独立後最初から一定の「信用」があることに
何度も助けられました。
資格業のデメリット
「安定してるし、信用もあるし最高じゃん!デメリットなんてないでしょ?」
と思う方もいるかもしれません。
私はあると思っています。
その一つは、惰性で仕事をしてしまうこと。
良くも悪くも士業は食べていけてしまう仕事なのかなと思っています。
前述したとおり、言うても他の仕事と比べて競争にさらされていないため。
ホームページを持っていない税理士事務所
もまだまだ多いです。他の業種では考えられないですよね。
特に税理士業は、「顧問」という契約形態が通常であるため
一旦契約するとそのままずっと続く傾向があります。
悪い言い方をすると、惰性でも続いていってしまうんですね。
私がそれ以上に問題だと思っているのが
惰性によるモチベーションの低下です。
資格業はやるべきことがほぼ決まっているため、
常に新しいことに挑戦する意識でいないと
毎年同じような1年になってしまう気がします。
もうひとつのデメリットが、
「資格」に縛られてしまうことです。
国家から守られている、ということは
その枠外に出づらい、ということでもあります。
「税理士」と名乗れば「ああ、税金計算してくれる人ね」
と理解していただけるのはありがたいですが、
その一方で
「独占業務以外の仕事に挑戦しづらい」
と言えます。
士業が独占業務以外の仕事をしていると
「本業から外れている」と批判される可能性もあります(特に同業者(団体)から)。
もちろん、
ルール(税理士だったら、「税理士法」というものを守る必要があります)
を守ることが前提ですが、
公務員というわけではないので、
本来どんな仕事を行なっても自由なはずです。
以上のデメリットを克服するために、
私は常に新しい仕事(教える、話す、書くといった)
に挑戦しています。
税金のサポートをお願いしたい人だけでなく、
税理士として、フリーランスとして独立したい
方のサポートの仕事も、メルマガやセミナーを通じて行なっています。
資格には非常に助けられていますが、
同時に縛られる必要もない、と考えています。
まとめ
今日は、資格業で食べていくことのメリット・デメリット
を書いてみました。
たまに資格の要らない仕事をされている方と
話をすると、身が引き締まります。大変な競争下で戦っている方が多いので。
ぬるま湯、惰性、こういったものから
脱却できるかが
資格業で楽しく食べていく鍵になると思っています。
編集後記
昨日は、午前中仕事をしたあと植物園へ。
ゆっくり写真を撮りたいなーと思って。
お花は全然咲いておらず、人もおらず、
ゆっくり写真を撮ることができました。
最近のあたらしいこと
・大船フラワーセンター
・プロフィール写真更新
以前写真を教えてくれた写真家さんに撮ってもらいました。
できれば1年ごとに、プロフィール写真は更新したいと思います。
今回は、2通りの服装で撮ってもらいました。