倍速は慣れの問題?情報の高速摂取について考えた

倍速は慣れの問題?情報の高速摂取について考えた
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先日、よく利用しているラジオアプリ「Voicy」でちょっとした炎上がありました。

無料プランの人に対して、予告なしに、これまで最大2倍で聞けていたのが、1.2倍までに制限されたのです。パーソナリティに有料課金している人に対してもです。解除したかったら、追加で料金を支払わなければいけない、と。

これに対してパーソナリティとユーザーから多くのクレームがあり、結果として元の状態(無料プランでも2倍まで可能)に戻りました。

再生速度変更機能に関する重要なお知らせとお詫び | 株式会社Voicy


この案件に対しては予告なしに、現在利用している人に対して機能を制限したということに対しての不信感が多かったようです。私も少なからず感じました。(音声広告も入ったばかりだし)


でも、実は私は別の意味で驚きがありました。

倍速モードで聞いてた人、そんなにたくさんいたの?」ということです。

*耳にダイレクトに届くから、コンテンツは厳選している

早くしたとしても1.5倍くらいまでが限界

Voicyの社長が、「倍速モードを利用しているのは全体の15%くらいで…」と言っていました。

ゲストで聞いてる人もいるだろうから、日々聞いてる人に限ったらもっと多いかもしれません。


私はというと、普段は等倍か1.2倍速、聞き直したいときだけ1.5倍でした。2倍とかにしちゃうともうついていけない。だから今回の炎上には直接関係ありませんでした。




そんなとき、他のリスナーの方の感想で

「これまで2倍で聞いてきた人が1.2倍とかもう無理」

残念だけど◯◯さん(話すのが比較的ゆっくりな方)の配信はもう聞けない」

とあって、びっくりしてしまいました。


もっと言うと、Voicy以外のプラットフォームではもっと早く聞けるので(3倍、3.5倍など)2倍以上で聞いている人も結構いるようです。耳で聞く読書(Audiobook)も倍速は当たり前のようです。

倍速は慣れなのだろうか。情報の高速摂取の理由は?

現在、Voicy以外ではYoutube、Spotify、Audible、Netflixなどを契約していますが倍速視聴はほぼしていません。(あと、たまにnoteやWebの記事をスマホのVoiceover機能で読み上げたりしてます)

実は以前、Audibleで小説を2倍、3倍で聞いたことがあったのですが…聞けないこともなかったのだけど、ものすごく疲れてしまいました。

私は耳に情報が入ってきやすいこともあるのか、2倍、3倍の高速でしゃべる日本語をずっと聞いてたら脳がヒートアップしてしまいます。(ですので朝のウォーキング時は敢えて英語のPodcastを聞いてます(もちろん等倍))

*朝は、行きはジョギング、帰りはPodcastを聞きながら歩いて帰るのがルーティーン

私の情報処理能力が低いのかもしれませんし、もしかしたら、「慣れ」の問題なのかもしれません。


とはいえ、倍速してまでたくさんの情報を摂取したいという気持ちがなく…。

もっというと、倍速視聴できてしまうコンテンツに興味がないというか。これは、私が「速読」をしないのと同じ理由です。速読できてしまう本にもあまり興味がありません。

*じっくり読む人文系が好きです


例えばニュースなんかは倍速でいいかもしれませんが、だったら自分のペースで読めるWeb記事のほうがいいかなーと思います。無機質な内容を耳で高速で聞くのはなかなか苦痛かなと…。

その他のラジオパーソナリティさんについては、「この人の話は何かいつも新しい視点がある」という人を、ほぼ有料でしか聞いていないので、等倍又は1.2倍くらいで聞いています。

ときには途中で止めてアプリにメモしてます。2倍で聞いてたらそんな余裕、持てないです。

*気になったことは、メモアプリにメモ


逆に、倍速で聞く人はそこまで急いで何を情報摂取しているのか、と気になります。見なきゃ、聞かなきゃいけないものって世の中にそんなあるんか。


もちろんそれを消化できているすごい人もいるかもしれませんが、多くの場合消化不良に終わってしまう気がします。


なんだか、「AIが人間に取って代わる」というより、「人間がAIに近づいている」と感じてしまいます。

多くの情報摂取をして、それっぽいことを吐き出す…まさにLLM(大規模言語モデル)だ!と…(SF小説書けそう!)


というわけで、周りに流されず、自分のペースで生きようと思います。(おわり)

(*あくまで私は速聴は無理というだけの話で、否定してるわけではございません)

編集後記

昨日は、出版社の方と連載記事について打ち合わせ。

頻繁に発信してきたことなので、嬉しいです。

最近のあたらしいこと

ショパンとドビュッシーのピアノ曲のレコード

レコードプレーヤーを買ってから、ちょくちょくレコードを買っています。今のところすべてクラシックです。

最近は、ショパンとドビュッシーのピアノのレコードを買いました。装丁が美しいのもレコードの魅力ですね。(そういえば、こういうところでも私は敢えて「遅い」を重視してますね…音楽を速聴する人はいないと思いますが)