2022年の年末、

話題となったChatGPTを試してみました。

AIの進化を目の当たりにして、

あらためてテクノロジーとの向き合い方を

考えてみました。

 

ChatGPTとは

ChatGPTとは、テキストで質問を投げかけると、

AIがテキストで回答してくれるツールです。

イーロンマスクさんなども出資している

「Open AI」という非営利団体が開発しました。

ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue

 

精度はまちまち

早速色々と質問してみました。

わたしは税理士なので、気になるのが

税金の質問です。

 

例えば、所得税の節税方法を聞いてみたところ、

Q. 所得税の節税方法を5つ教えてください。

A. 所得税の節税方法として、次のようなものがあります。

  • 年金や保険料などの諸費用を控除する
  • 住宅ローン控除を利用する
  • 住宅所得控除を利用する
  • 事業所得控除を利用する
  • 確定拠准償還制度を利用する

これらの節税方法については、詳しくは、税務署や税理士などの専門家にお問い合わせいただくか、税法などを参照してご確認ください。

 

ということで、精度としてはいまいちでした(住宅所得控除、事業所得控除、確定拠准償還精度って何?)

 

一方、法律ではなく一般的な質問は割と

納得できる回答が返ってきます。

例えば、フリーランスの素質について。

Q. フリーランスに必要な素質を5個教えてください。

A. フリーランスとして成功するためには、以下のような素質が必要です。

  • 自己管理能力:フリーランスは自分自身が仕事を見つけ、スケジュールを管理する必要があります。
  • 優れた溝通能力:フリーランスは、顧客や仕事のパートナーと密に連携しなければなりません。
  • 責任感:フリーランスは仕事に対して責任を持って取り組む必要があります。
  • 創造性:フリーランスは、新しいアイデアを生み出し、問題を解決するための工夫をする必要があります。
  • マーケティング能力:フリーランスは、自分のサービスを顧客に売り込む必要があります。そのためには、マーケティング能力が求められます。

 

普通に、セミナーで話したら

頷かれそうな内容ですよね。

こういったことを時差なくスラスラとテキスト化されるので、

怖くなるくらいです。数年前では考えられないことでした。

 

テクノロジーとの付き合い方

今のところ精度はまちまちですが、

AIはデータが蓄積されればされるほど、どんどん賢くなっていきます。

数年以内には国、法律をきちんと踏まえた回答ができるように

なっていても全然不思議ではありません。

 

少なくとも、

ごく一般的な情報・知識については

AIで代替できるようになるでしょう。

それによって、間違いなく

これまで専門家や公務員がやっていた仕事が

少なくなると考えています。

 

だからといって、

「AIが仕事を奪う」「AIに負けない」

と言うのは見当違いかなと思っていて。

そもそも、機械にしてもらえる仕事は、

機械にしてもらったほうがメリットの方が大きいはずです。

 

人の「尊厳」「モチベーション」こそが課題

仕事失った人はどうするんだ!

という問題は、

金銭面はなんとかなるとわたしは考えています。

少ない人間で仕事を回すことができれば生産性もあがるし、

国民ひとりひとりに定額を支給する

ベーシックインカムの構想もあります。

 

それよりも問題は

人の尊厳、モチベーションのほうではないかと。

 

いくらベーシックインカムが支給されて

「働かなくてもいいですよ」

と言われても人って誰かの役に立たないと

尊厳が失われてしまうんですよね。

どこまでいっても悲しいかな、社会的な生き物なので。

 

だからこそ、

「AIに代替できない、人として残されたものは何か」

を真剣に考えることが大事だと思います。

 

それは、人への寄り添い、そして新しいことへの挑戦だと

わたしは考えています。

 

Youtubeでも話してみました。

(「税理士の仕事はなくなりますか?」というセンシティブな質問も

しています)

 

まとめ

ChatGPTを使ってみて、テクノロジーとの向き合い方を

あらためて考えてみました。

敵視するよりは、

わたしは「仕事をアシストしてくれる強い味方」

と、ワクワクしながら向き合う方が楽しいと

考えています。

 

編集後記

昨日から、京都へ。

ホテルやコワーキングで仕事しつつ、

紅葉を楽しんだり。

 

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