プレミアムデーは自分で決める
7/32017
カテゴリー:My働き方改革
先週6月30日金曜日は、5回目の「プレミアムフライデー」でした。
プレミアムフライデーとは、
月末の金曜日に早めに仕事を切り上げ、夕方3時頃から買い物や飲食、旅行などを楽しんでもらう、政府主導で行う消費喚起策
です。
5回目のプレミアムフライデーですが、ちょうど四半期決算の末日に重なったためか新聞紙面では
「いまいち」
「浸透せず」
という言葉が並びました。
私は現在会社員ではないので直接関係はしないのですがこのプレミアムフライデー、ちょっと違和感があるので意見書いてみます。
働き方改革のきっかけ作りには良いかもしれない
このプレミアムフライデー、消費喚起が一番の目的ですが、同時に働き方改革にも貢献するのではと期待されています。
公式ページでは、各地域ごとの取組みを一覧表示できます。
関ジャニがキャンペーンキャラクターを務めていて、とても親しみやすいサイトになっています。
プレミアムフライデー(Premium Friday)月末金曜、何しよう?
ちょっと覗いてみましたが、
- ちょっと長めの休日で普段は行けない2.5日旅
- 大切な人と夕方からゆっくり「アーリーディナー」
- 平日昼間にゆったり贅沢午後ブラショッピング
- 友達みんなで集まってゆっくり「夕飲み」
などなど、心弾むサービスメニューが並んでいました。
プレミアムフライデーにこういった魅力的な催しが行われるのであれば、早く帰るきっかけになるかもしれません。
プレミアムフライデーに対する街の人の声から見えてくるもの
このプレミアムフライデー、街の人の声が参考になります。
2017年7月1日付の日経新聞には
「梅雨のプレ金 静岡市内で催し 「ビール電車」も運行」
というタイトルでプレミアムフライデーが紹介されていました。
電車に揺られながらビールや食事が楽しめる「静鉄ビール電車」を楽しんだ女性の話が掲載されていました。
その女性の言葉、
「なんとか乗り遅れず来れた。帰宅時間は定時のままだが帰りやすい雰囲気にはなっている」
が印象的でした。
この女性は仕事が終わっているかどうかではなくて、「帰りやすい雰囲気」であるかどうかを問題にしているようです。
こういった周りの根本的な考え方「残業はして当たり前」を変えていかなければいくら政府がお膳立てしても一時しのぎになるでしょう。
また、2017年7月1日付の毎日新聞には
「浸透せず 開始4か月、認知率9割でも「仕事減らなきゃ意味ない」」
というタイトルでプレミアムフライデーが紹介されていました。
その中で出版社勤務の男性が
「3時に退社しても仕事量が減らないなら週末や月曜朝に仕事をすることになり意味がない」
とコメントしていたのが印象的でした。
確かに、いくら上が早く帰れといっても
- 仕事量を減らす
- 仕事を効率的にこなす
どちらかをしなければ早く帰れません。
しかし仕事量は会社員は自分で決められません。
となると仕事をいかに効率的にこなすか、ということになりますがこちらも一筋縄でいかないでしょう。
自分だけやり方を変えるのも困難な部署もあります。
上記2つの根本的な解決策を示さないまま実情を無視して消費喚起を、働き方改革を・・と言っても意味がないでしょう。
プレミアムデーは自分で決めるもの
これは個人的な意見になってしまいますが、そもそも人のプライベート時間はお上から言われてどうこうするものではないと思っています。
「消費喚起」という言葉も気になっています。
私は少なくとも空いた時間を「消費」したいと思ってはいません。
消費ばかりする人生は嫌だなあと思います。(程度にもよりますが)
こういった言葉1つ1つに敏感になってみて良いと思います。
私が好きな言葉は「投資」です。
投資と言うと金融のことを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、自分の人生の資産になっていくような行動も投資の一部です。
人によっては秋葉原に行ってオタク文化を研究することも、家で座禅を組むことも投資になるかもしれません。
プレミアムフライデーが進める飲食・旅行以外でも自分の投資になることはできるはずです。
それに、
月曜日がプレミアムデーでも、毎日がプレミアムデーでも別に良くないですか?
自分のプレミアムデーは自分で決めていきたいですね。
まとめ
プレミアムフライデーは昔行われた地域振興券のばらまきにも似ている気がします。
一時しのぎ的な印象があります。
働き方改革については多様な働き方を認めたり、保育所を整備したり、と他にもできることたくさんあると思うのですが・・。
編集後記
週末は溜まってきた本・資料の整理を。
ブックオフに本を持ち込んだら2500円程度の収入になりました。
定期的に本・資料の整理をすると家がすっきりします。