先日、佐々木俊尚さんのVoicyを聴いていて、

DXのお話がありました。

「世の中で『DX』と言われているものは、

ほとんどが『OA』と混同されているのでは?」

と話されていて

共感できるところがありました。

※デジタルツールはたくさんあるけど・・。

DX=OA事務?

「OA」という言葉はわたしからすると

「ちょっと古い?さすがにそれがDXってことはないのでは」

と思いWikiで調べてみると、次のように書かれていました。

オフィス・オートメーション(英: office automation)は、従来、紙の上で手作業で行っていた事務作業を、コンピュータ技術を利用して電子化するとともに一部の定型的作業を自動化することで、効率化すること。

 

つまり、仕事の仕組みはそのままで、

単にやり方(ツール)をデジタル化する

ということですね。

(そういえば、行政の「DX」もほぼOAであるような・・)

 

電話がビデオ会議に変わり、

郵便がメール・チャットに変わり。

 

これを読んで、

確かにいま「DX」って言われてることのほとんどは

OAかも!

って思ったんですね。紙をスキャンしてデジタル化するとか。

おかしい、DXはもっと進化したものではなかったのかと思ったのです。

 

DXの本来の意味

DXは本来もっと大きな意味で

単なるツールのデジタル化ではなく

AI・データを軸にビジネスそのものを変えてしまう

ことと、佐々木さんはお話されていました。

 

例えば自動車産業が今後データ・AIを活用して

効率的な運行システムを構築することによって、

自動車を「所有する」という概念すらなくなる可能性もあると指摘されていました。

 

つまり、自動車産業は製造業からサービス業に変わるかもしれないと。

自動車といえば「ものづくり」の代表格ですが、

それを否定することになるのです。

職人さんたちのアイデンティティーも破壊されます。

 

DXのキーワードは「破壊」

この「破壊」という言葉がDXのキーワードかもしれません。

ビジネスモデルを変える、ということは

既存のものを破壊することですよね。

 

例えばですが、

わたしがいまやっている税理士業も

税務代理、税務書類の作成、税務相談

とその使命が法律で決まっているとはいえ

DXによってそれが破壊される(必要なくなる)

ことは十分にあり得ます。

本来、DXとは気軽に進められるものじゃないんですよね。

 

めちゃくちゃ皮肉ですが、

「DXやるぞ!」

とトップがやる気になったところで

実はトップの自分が一番要らなかった・・(今で言うと不要不急の役割?)

なんてことがありうるのが本当のDXなのかなと。

 

DXは流行り言葉のような軽いものではなく、

自分のやってきたことがすべて否定される可能性

ある大きなものといまでは捉えています。

 

だからこそ、巷で言われているビジネスモデル

にとらわれず、もっと大きな視点から自分の仕事を

考えていくことが良いと考えてます。

(税理士でなくても役に立てればなんでもいい、とか。)

紙をデジタル化するのはOAの話。もう少し先を考えていきたいです。

 

編集後記

昨日は、お客さまの事業復活支援金のサポートを。

 

最近のあたらしいこと

醤油麹を作る

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