「ミニマリスト」という名前を世に知らしめた佐々木典士さん著の「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」を先日初めて読みました。

数年前に流行ったときは読んでいなかったのですが、同年代の方が書いていたと知って親近感がわき今回手に取りました。

ここ数年は片付け術だったり、断捨離だったり「モノを減らす」ことが注目されています。

私自身も、とても納得する内容でした。

欲しいモノが年々なくなっていく

モノ(お金含め)があれば幸せ、という考え方に薄々疑問を持っていたからか、年々欲しいモノがなくなってきています。

ふと思い出したのが、まだ20代半ばのときに夫婦で互いの会社から支給されたボーナスを分け合ったこと。

お互い「好きなモノに使って良い!」と決めていざ買い物に繰り出しました。

最初はウキウキしてデパートやショッピングモールなどを回りましたが段々疲れてきて。

しかもそのとき買ったモノは何一つ現在手元に残っていません。

30代はじめには家を買うことも検討しました。

でもExcelで細かく金利やら買った後のコストなどを計算していたら途中から冷めてしまいました。

全国の空き家を処分するのに何兆円もかかっているという状況の中、30年以上も払い続けるローンを抱える矛盾・・。

現在は、もっとモノに対する執着がなくなり「誕生日に何が欲しい?」と聞かれても困ることばかりです。

モノを抱えることにより「もっと、もっと」の欲求が増え幸せから遠のくということに自分でも気づいてしまいました。

モノは他人と比較しやすい

著者の佐々木さんは、「一瞬で不幸になれる方法」として「自分を誰かと比べてみること」を挙げていました。

そして「モノ(お金、人間関係含む)」は一番分かりやすい基準であるとも。

自分よりも稼いでいる、

自分よりも良い家に住んでいる、

自分よりも学歴がある、

自分よりも良い資格を持っている、

自分の夫よりも稼いでいる夫がいる、

自分の子供よりも優秀な子供がいる、

自分よりも、自分よりも・・

こうして考えてみると、「モノ」を基準に幸せを考えるといつまでたっても不幸であることが分かります。

自分より上の人なんて限りなくいるからです。

でもテレビや雑誌では「もっともっと」を助長させるような宣伝ばかりです。

踊らされているばかりでは蟻地獄に陥ります。

経験は比べられない

著者の佐々木さんは、モノと違って経験は人と比べられない、と書いています。

だけど実際には、幸せの「持続時間」が長いのは経験の方だ。だから誰かと比べるためにモノを買うより、行動力を上げて経験を積み重ねた方が、はるかに豊かに感じられるようになる。そして経験は人とは比べにくいものだから、特別な経験でなくていい。(「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」より引用)

例えば山登りをしたことがある人と、ゴルフをしたことがある人とを比較してどっちが上、ということもないでしょう。

これには同意で、ここ数年は私が尊敬する人は「モノをいっぱい持っている人」ではなく「たくさんの価値ある経験をしている人」に変わってきています。

自分自身も、モノではなく経験にお金と時間を使うようになりました。

会いたい人に会ったり、プログラミング習ったり、ジムに通ったり、皇居ランしたり、未知な外国へ行ってみたり、セミナーやってみたり・・

世間でもライブなど「体験型」のイベントにお金を惜しまない人が増えています。

モノを中心とした考え方に薄々疑問を感じている人(特に若い世代)が増えている証拠だと思います。

まとめ

佐々木典士さん著の「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」をあらためて読んで感じたことを書きました。

年明け、引っ越しをする予定ですが断捨離をもっと進めていく予定です。

より一層、モノより経験にお金と時間を使っていきます。

編集後記

昨日は、対面相談1件、その他スポット業務、クリスマスケーキとチキンの予約など。

クリスマスツリーも出さないままクリスマス間近になってしまいました(^_^;)

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