「AIで業務効率化」は必要。だけどひとり仕事の本筋ではないかも
- 2026.07.07
- AI
先日、ノンプロ研(ノンプログラマーのためのプログミング研究会)主催の『ノンプログラマーズ・テクノロジーキャンプ2026』に参加してきました。
司会のタカハシノリアキさんとは以前私が主催するコミュニティにお招きしたり、私がイベントを手伝ったりと関わりがあります。今回は年に1度の祭典ということで参加者としてジョインしました。
ここで感じたのは、「AIで業務効率化」は必要だけど、ひとり仕事の本筋の使い方ではないかも、ということです。

ノンプログラマーの方が集結
「雑務はほぼない」
印象的だったのが、ひとり企業をされている、ノンプロ研代表のタカハシさんのお話です。
自分は業務効率化にはAIはほとんど使っていない。そもそも普段する仕事に「雑務」がほぼないから
ということだったんですね。
これはとても共感するところで、私も日常的にしている仕事の中で「雑務」ってほぼないんです。資料はすべてペーパーレス化し、仕事用のキャビネットはありません。打ち合わせ、請求、決済もすべてオンライン。究極まで効率化しているとも言えます。これができるのは、自分が来てもらいたいお客様に絞っているからです。

*PCがあれば、どこにいても仕事ができる状態
従業員も雇っていないので、「給料を払うためにやりたくない仕事を仕方なくする」こともありません。(もちろん、お金のためにする仕事が0というわけではありませんが)
かっこよく言えば、ITを駆使し、入り口を絞ることによって自分がするべき仕事しかしていない。ではその先にAIとの最適な向き合い方は?というところに興味があったのでした。
AIをコア業務に利用する
業務効率化以外のAIの利用方法として何に使っているかと言うと、タカハシさんは「コア業務」に利用されているということでした。
コア業務とは、自分の思考拡張、価値創造、戦略立案など経営層にしかできない上流の仕事です。
例えば、コンテキスト(文脈)を育てて資産にすることをAIと共創していく。そんな使い方です。
コンテキストを言い換えれば、ブランディングやミッションのようなものです。これはもう必須ですよね。大企業でもひとり企業でも、目指すべきところや世界観を発信し続けていかなければ、お客様に依頼してもらえません。

*書籍では「デジタル」「国際税務」、ブログ、noteで「人」を発信し、ポジションを取る
具体的には、AIエージェントツール(例えば、GoogleのAntigravityなど)を利用して複数のエージェントを作り、壁打ちをしながら様々なプロジェクトを遂行しているということでした。
これは、とても面白い使い方だなと。私もブログやHP等でひとりで発信してきており、そのコンテンツをどう価値創造していくかを考えることが大きな悩みだったのですが、それをサポートしてくれる自分専用の「共創サポーター」を何人も作っているイメージでした。
ひとり仕事のAIの本筋は「代行」ではなく「拡張」
そもそもひとり仕事は時間も体も制限されているため、ITを駆使して「自分にしかできない仕事」に集中するべきとずっと思ってきました。だからこそ、発信力を高め、入り口を整備して。
そこに登場したのがAIですが、世の中の流れである「AIで業務効率化」にはそこまで興味を持てませんでした(業務効率化のためのAI活用の講演を数多くしておきながらアレですけど)。
もちろんこれまで大変だったプログラミングを書くことを1からやらなくてよくなった、書籍執筆のサポートに利用できる、など細かい効率化はあります。特に私の好きなプログラミングは劇的にそのやり方は変わりました。

*GAS(Google Apps Script)で経理効率化の連載をしています
ただ、これもIT効率化の延長線ではあります。自分や他人が既にやっていることの「代行」については本筋じゃない気がしていました。
私が興味あるのは、代行ではなく「拡張」です。自分がふわっと思っていることを何らかの形にしてもらい、自分の思考を拡張してもらうための使い方です。というのも、AIは何もないところから何かを生み出すことは苦手だけど、
複数のことを組み合わせて推論し、アイデアを提案する
ことが非常に得意だからです。私の方で「まだ仮説なんだけど、このアイデアいいんじゃないかな」と思ったことを投げるとすごく良い感じでまとめてくれる。

*アイデア出しは早朝にしている
ひとり仕事のAIの活用法ってこういう「拡張」にあると思います。そもそもひとり仕事は、こなす仕事「量」で勝負するのは筋が悪いと思っています。AIで大量の仕事ができたとしても、大手と競争することになり、価格で疲弊するからです。
ひとり仕事の良いところは、経営から現場仕事まで、全部自分でできるところです。そこにAIという強力なパートナーを加えることで、手を動かしてもらう人ではなく、「一緒に経営してくれる人」を擬似的に作れると思っています。そしてその主な使い方としては個人企業としてのスピード感や価値観の発信にあると思っています。
結論として、ひとり企業の経営者である人たち(私含め)がやるべきことは、良質のインプット(好奇心に従った体験から得られる面白い示唆)をし、それをAIに投げかけることだけなのでは。とも思っています。

*定期的にしている山歩きから示唆を得られることも
結局、AIは人間からのインプットを食べてアウトプットします。つまり、つまらないインプットからはつまらないアウトプットしか出せない。大元となる人間が面白い体験(インプット)をするというのが本筋ということだと思います。
編集後記
土曜日は、茅場町にあるサイボウズさん本社にてノンプロ研のイベントに参加。
自分が主催するコミュニティメンバーの方や、以前お手伝いしたイベントで一緒させていただいた方達とお会いできて嬉しかったです。会場も熱気に満ちていました。
こういうエネルギー溢れるコミュニティを10年も維持しているノンプロ研の皆さん、本当にすごいです。
最近のあたらしいこと
瓦そばを作ってみる
山口県名物、瓦そばをアレンジして作ってみたらめちゃ美味しかった!自家製大葉を上にかけたらさっぱりして夏のランチに最適そうです〜リピ決定^^

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