タイトルからして「怪しげ」と思われた方

もいるかもしれません汗。

 

ただこの「メタバース」(ここでは「ネット上のもう一つの世界

と定義します)

は近年注目されている言葉であり、

Facebook社が「Meta」に社名変更したことも記憶に新しいです。

 

今回、岡嶋裕史さんが書いた「メタバースとは何か」

を読んで、あらためてメタバースについて

考えたことを書きます。

※GAFAMのメタバースへの取り組み、実際のVRの例など刺激的な内容でした

自由は辛い

この本では、

多くの人にとって「自由な世の中」は辛い、

と書かれていました。

わかる気がします。

 

今の世の中、個人の権利が保護され、とっても自由に

なったと感じています。

少なくとも、会社で好き勝手に従業員を働かせていたら「ブラック企業」、

女性に対する「いつ結婚するの?」発言は一発でセクハラの対象となり

社会的制裁が下されるようになりました。

 

そして、

「学歴はあればあるほど良い」「いっぱい働いている人は偉い」

といった風潮はなくなり(多少まだ残ってるけど)、

「どんな生き方をしたって、それは個人の自由」

が認められるようになりました。

 

ただ、逆にいうと

「正解のない世界になった」

ということなんですよね。

自分で正解を見つけて突き進めることができる人は

いいけど、それができない人にはかえって生きづらい

と思います。

 

多くの人は、「みんな違っていい」は窮屈だし、

自分らしく生きれば良い、と言われても

なにして良いか分からない

ってところが現実だと思います。

 

しかも、「何もしない」ことは

「何しても自由な世界なのに何もしない。怠惰だ。」

「自己責任」になってしまう。

少数のインフルエンサーだけが

大きく注目される世の中が物語っています。

自由には、副作用として「不平等」「格差」はつきものです。

 

こんな世の中で、

そこまで強くない人(わたし含め)が心地よく生きるために

仮想現実はひとつの選択肢になると考えています。

リアルよりも仮想現実の方が良いリアル

実際、リアルよりも仮想現実のほうが良い、

という場面も増えてくると思います。

なにを隠そうわたしが小さい頃(いまも)そうでした。

 

昔からメタバース的なものってあったんですよね。

わたしにとっては「ファミコン」でした。

学校ではコミュ障なので

肩身の狭い思いをしていたけど、

ゲームの物語の中では仲間と力を合わせて

冒険ができる。

毎日、ランドセルを投げ捨ててゲームやってました。

ドラクエには、理解できないルールや威張ってる先生もいません。

 

でも大人になってからだと、

こういった心地よい世界って少なくなりますよね。

ゲーム(もしくは今後はメタバースになるかも)

に没頭している大人は格好悪い、とか

現実逃避だ、

と決めつける人も多いです。

 

でも、リアルで辛い思いをし続けて

心や体を壊すくらいであれば、

仮想現実を「もうひとつの世界」

として生きることはひとつの有力な選択肢ではないでしょうか。

そして、その環境は整えられつつあります。

SNSとメタバースの違い

「仮想現実だったらSNSでも良いのでは?」

という問いに対してこの本では

「SNSはどうしても時間消費的な意味を持つけれど、

メタバースはそこに『住む』イメージ」

と書かれていて納得しました。

 

メタバースは「もうひとつの世界」なので、

リアルと同じ位置づけなんですよね。

食事や排泄はもちろんできませんが、

そこで商売をしても良いし、友達を作っても良いし、研究しても良い。

もちろんブロックチェーンで金銭のやり取りも可能。

近年流行しているNFT(Non-Fungible Token。非代替性トークン)もその流れ

かと思います。

 

見かけに自信がない人、

年を気にしている人こそ

効果大です。「アバター」という自分の分身が活動してくれます。

※自作アバター※

 

完全な仮想世界が日本の強み

著者は、

「現実に似せた世界」(ミラーワールド)

ではなく、

「完全な仮想世界(もうひとつの世界)」

を作り出すことが日本の商機と捉えています。

 

確かに、日本には「マリオ」「ポケモン」などの

超ヒットゲームの他、「君の名は。」などのサブカルチャー(オタク的な要素が含む文化)

に関してはどの国よりも先をいっています。

これらの「アニメ」「ゲーム」を土台とした

もうひとつの世界づくりが、

日本のメタバース市場のキーになっていくのは間違いなさそうです。

 

ちなみにわたしは

どちらかというとリアルの世界では弱者気味なので

(だからこそちょっとズレたところで活動してます)、

リアル、仮想現実両方とも足を突っ込む生活が

理想です笑。

 

まとめ

岡嶋裕史さんが書いた「メタバースとは何か」

を読んで、

ネット上のもう一つの世界に住むことを

本気で考えてみました。

 

正直一部の人(特にリアルの世界の強者の方)には

理解できない部分もあると思いますが、

あらたな世界感を知ることのできる刺激的な本でした。

 

 

編集後記

週末は、ボクセルアートに挑戦。

BlenderとUnityを使って無事アバターを

作ってclusterにアップロードできたんですが、

で、でかすぎた汗

 

最近のあたらしいこと

Unityでオリジナルアバター作成

旅のサブスク Hafh 登録

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