自分を選んでくれたお客様には自分が対応したい
5/172017
カテゴリー:近況・お知らせ
決算の時だけ請求書を持って現れる所長
昨日10数年以上お付き合いさせていただいている女性税理士さんとお話していたときのこと。
その方が以前勤めていた税理士事務所では、所長はほとんどおらず、一緒にお客様のところへ訪問するのが決算が終わって報酬を請求するときの年1回だけだったそうです。
最近面談でお会いした建設業を営んでいる方(税理士変更を検討されている方)も、
「所長先生はほとんど話しません。自分のところは小さくやっているので、所長先生がお話するまでもないと思われているのでしょう。」
と言っていました。
大きな事務所ほど、
「所長は営業、実務は職員」
といった形で役割分担されているのだと思います。
役割分担制の事務所運営はお客様にとってメリットもあればデメリットもある
基本的に組織は大きくなればなるほど役割が分担されていきます。
税理士事務所で言えば、顧問件数を百件以上抱えていれば、1人で回すのは到底不可能です。
でもそれは組織運営側の都合。お客様から見たらどうでしょうか。
役割分担がきっちりされている事務所はお客様にとっては
- 従業員が多く、大きな組織→信用があるイメージ
- たとえ担当が辞めたとしても、代わりがいる
などのメリットがあります。
ただ、
- 所長と面談して選んだ事務所なのに、対応するのは税理士ではない職員
- 担当となる職員の質がバラバラ(未経験の人が対応することも)
などのデメリットもあります。
お客様は所長を見て契約している
お客様は税理士と顧問契約をする場合、もちろん取り扱っている業種、料金なども考慮しますが「所長の人格」も重視するのではないでしょうか。
ましてや税理士の多くは個人で事業を行う個人事業主です。
デリケートな情報も多く扱うため所長自身が信用できる人かどうか、という点が大きいでしょう。
契約後は違う人が担当することに決まってあれ?と思われるお客様もいるはずです。
なので私は一部の税理士が「契約を取るのが自分の仕事、そのあとの実務は下にやらせておけばいい」と考えているのに違和感を感じます。
新規開拓も大事ですが、既存のお客様を大切にすることは信用を得るためにもっと大事なことだと思っています。
自分を選んでくれたお客様には自分が対応する
以上の考えから、私は誰も雇わず、1人で仕事をしています。
(誰かと一緒にやるのが苦手という理由もありますが)
規模も収入も増えていきませんが、このスタイルを気に入ってもらえるお客様だけにサービス提供しようと思っています。
もちろん1人で仕事をしていくためには自分を選んでもらえるよう工夫し、かつ実務も効率的にこなしていかなければなりません。
それを可能にしてくれるのがこういったブログやHPでの情報発信やITの活用だと思っています。
ミスマッチをなくすため、今後は紹介ではなく直接ご連絡してきてくれた方との顧問に限ろうと考えています。
自分を選んでくれたお客様には自分が対応する。
このスタンスを貫こうと思います。
編集後記
今日はこれから前に通っていた大学院の方からのインタビュー。
大学院での経験や独立後の仕事について大学院の案内のパンフレットに掲載していただけるようです。
写真撮影ありということで慌ててサマージャケットを買いに行きました(^^;