インタビューを受けて税理士を目指した原点を思い返す
5/222017
カテゴリー:税理士・税理士試験
先日、5年前に通っていた会計大学院からインタビューを受けました。
その大学院は税理士・公認会計士を目指す人が多く在籍しています。
その方たちに向けて税理士資格取得までの過程と、今の仕事の状況について質問されました。
久しぶりに税理士バッジをつけ、あらためて質問を受けると、自分が税理士を志した原点を思い返すことができました。
原点① パズルをしているようなワクワク・ドキドキ
税理士試験の基礎ともなる簿記。
私が簿記の存在を知ったのは大学生のときです。
銀行に勤めていた姉が会社の要請で簿記の勉強をしているのを眺めて、
「なんだか面白そう」と思ったのがきっかけでした。
実際に勉強をし始めるとその「不思議さ」に未了され。
数字がパズルのように組み合わさってBS、PLが最終的に出来上がるその過程が本当にワクワクしました。
「親が税理士で小さい頃から仕事に興味を持っていた」
「知り合いが税理士で社長を助ける仕事が素晴らしいと思った」
とか崇高な原点では全くなく、私の場合はただただ
「パズルみたい、面白い!」
という簿記と出会い、ワクワク・ドキドキしたことが原点なのでした。
原点② コンプレックス
小さい頃から何か人に自慢できるようなものがなく、自分に自信が持てない子ども時代でした。
成績も運動もぱっとせず、友達も多い方ではなく・・。
今思い返すと何か自分に自信を持てる客観的な証明が欲しかったのだと思います。
ましてや大学卒業後すぐに結婚・出産して一時的に家庭に入った時期は強くそう思いました。
コンプレックスを埋めるためには資格は資格でも、すぐに取れる簡単なものでは意味がない。だったら国家が認める資格しかない。
その中で自分が興味持てるものといえば、ワクワク・ドキドキできる簿記の延長線にある税理士。
しかも1科目ずつ取れる、という点が大きなポイントでした。
合格後の税理士の仕事内容を理解していなかった(しようとしていなかった)のは、コンプレックスを埋めたい(=とにかく資格を取りたい)という気持ちが強かったからかもしれません。
原点③ 自信
いざ税理士試験を勉強し始めても、最初あまりにも歯が立たな過ぎてまた自信喪失しかけました。
それでもなんとか1科目を取ったときに、初めて自分に自信が持てました。
いま税理士受験生の方だったら分かると思いますが、0から1は本当にうれしいものですよね。
税理士試験合格は初めて自分にも成し遂げられることがあることを自分で認められた瞬間でした。
原点は全部自分本位だけれど、税理士になってよかった
こうして税理士を志した原点を振り返ってみると・・
すべて自分本位ということに気づき(^^;
それでも税理士になってよかったと思っています。
資格を取らなければ出会えなかった方が今周りにたくさんいます。
その方たちから感謝されることが一番嬉しいです。
常に新しいことを学ばせていただけるのもワクワクできます。
また、信頼し合える同業の方たちとも出会えました。
敵対することなく、自立した者同士協力し合える関係がとても気に入っています。
本当に税理士になってよかったと思っています。
まとめ
きっかけはパズルをしているような遊び感覚、コンプレックスの埋め合わせであった税理士への志が、いつしか自分の生きがいになりました。
インタビューでは綺麗にまとめた話をしましたが(^^;、実はこの程度のきっかけだったりします。
資格を取得するにあたっての崇高な理念は素晴らしいと思いますが、きっかけは崇高でなくてもいいと思ってます。
かっこよさそう、お金入りそう、モテそう、とかでも。
私の場合は「ワクワク・ドキドキ」がお金・地位よりも優先なんだなと。
原点をあらためて探ってみると今後の仕事の方向性も見えてくるのではないでしょうか。
編集後記
土曜日は息子の塾の保護者会へ。
いよいよ受験生活が本格的に始まり。夏期講習はほぼ缶詰のようです。
それでも夏休み中私は家にいるのでお昼ご飯を作って一緒に食べられるのは嬉しいです。
もうそんなことぐらいしかしてあげられることはないのだなあ、とも・・。