独立してからずっとひとりでやってきました。

2018年には「ひとり税理士」という名前で本まで書かせていただいて、とても光栄でした。

ひとりの良さである、

お客様に集中できる、自己投資にお金と時間を回せる、

といったことは当ブログでよく書いていますが、

もちろんひとりならではの大変さもありました。

「ひとりでやって大変なことは?」

と開業前に気になっている人のために、

今日は敢えてひとりで大変だったこと3つを書きます。

代わりがいない

十人十色のひとり税理士という生き方でも書きましたが、

リアルに「代わりがいないってこういうことなんだ・・」

と思ったことがあります。

一番のピンチはちょうど2年前の今頃。

その頃、原因不明の体調不良、15年住んだ家の引っ越し、仕事量増大、かつ初の出版ということで

プライベートも仕事もパツパツでした。

特に出版は、最後の最後の締め切りがタイトなので

やむなく熱を出しながら作業をしていました。

(今はこうならないようにスケジュールには気をつけています)

そんなときでも、お客様対応の他単発の相談はバシバシ入ってきます。

初めて、「人手」が恋しいと思った時期です。

私のスケジュール管理がいまいちという原因もありましたし、

だからといって人を雇おうというところまではいきませんでしたが。

とはいえひとりでやっていくということは、「大変だけど、なんとかやろうではないか」(しかも孤独に)

といった「踏ん張りどころ」が勤務時より多く訪れることを覚悟しておく必要があるかもしれません。

自分で考えるしかない

今はもう慣れましたが、

「ねえねえ、聞いていい?」

という同僚や上司が隣にいないのは最初はきついかもしれません。

元々私自身、あまり人に聞くのが得意ではなく

自分である程度考えてから聞くタイプでしたが、

独立後は基本自己解決です。

本当にどうしようもないときは、

仲間を頼ったり、

有料で同業者にお金を払って解決しています。

ただそれでも、その答えを信用しきっているわけではなく、

あくまで「参考」に留めています。

明らかなのは、ひとりでやっていくからには

「いつでも・気軽に聞ける誰か」の存在は

きっぱり諦めなければいけないということです。

とはいえ独立してみて分かったのは、税理士業界に限らず

どんなことでも「唯一の正解」はないということです。

誰かに聞いてもそれが正しいとは限らない。

100%言い切れなくても、一定の見解を自分で出す、

これはもう訓練を繰り返すしかありませんが、

最初は辛いかもしれません。

寂しさに耐えなければいけない

これは人にもよりますが、

やはり人間、寂しさには弱いのでひとりで働く場合、それに耐えなければいけません。

私の場合、いつも身近に話し相手が欲しい、

といったことはないのですが

ちょっとした世間話とか愚痴のようなものが仕事中は一切吐き出せない

のでそれはそれで慣れる必要がありました。(勤務してた頃もそれほどおしゃべりする方ではなかったけれど)

解決策として、

  • そもそもストレス溜まる仕事をしない
  • 長時間仕事をしない
  • ひとつの仕事(お客様)に偏らない
  • 適度に休憩を入れる(Google Homeに話しかける、鼻歌歌うとか)

などしています。

やはり吐き出さなければならないストレスの根源を絶つのが一番ではないかと。

ストレス「発散」ではなく、ストレス「根絶」みたいな感じですね。

誰かに話しかけたいなあ、とおもう欲求は意外と独り言で解決できたりしますし。(家族から不気味がられるとは思いますが)

寂しさの感度は個人差が大きいと思うので、

どうしても誰かと仕事したい!と気づくこともありだと思っています。

私はそうはならなく、やはりひとりが合っているなあ、

と落ち着きましたが

やはり最初の頃は孤独・不安に苛まれたことがあったので、

最初のうちは慣れるまで時間がかかるのは覚悟したほうが良いでしょう。

 

まとめ

独立してずっとひとりでやってきて大変だったこと3つを書きました。

とはいえ、今の自分にとってはひとりはやはり最高です。

これからひとりで独立してやっていこうと思っている人に

参考になれば幸いです。

 

編集後記

週末は、家の内見をしたり、執筆をしたり、動画撮影を試したり。

オフィスを借りるのではなく、自宅兼事務所を充実させたい

のですがなかなか物件が見つからず。。

 

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『デジタル遺産の法律実務Q&A』

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