[お勧め本]「減速して自由に生きる ──ダウンシフターズ」高坂勝著


知人から勧められ、最近読んだ本がこちらです。

著者の髙坂勝さんは、池袋の中心から少し外れたところにあるバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」を1人で運営しています。

こちらのお店は週休3日、しかも夜からしか営業していません。

敢えて拡大しない、繁盛させないスタンスは髙坂さんの今までの経験に基づくもので、とても説得力のあるものでした。

以前書いたこちらの記事もこの本から影響を受けています。

自分の使ったお金はその後どうなるか。少しでも想像できる使い方をしたい

大量生産、大量消費への疑問

髙坂さんは大手小売店で激務を経験しています。

良い成績を残しつつも、大量生産大量消費を前提とした考えに違和感を持ち、会社と自分の未来を描けず、退職することになります。

退職後にでかけた一人旅で、三日月の沈む場面を見て(都会では普通見られないですね)現在運営しているバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」の店名としたようです。

地球上で大量に生産され消費され、捨てられていくモノをただ眺めていくことの不安、やるせなさ。

巨大市場に頼るのではなく、少しずつ自分でできることを増やしたい。

そういった思いがバーの1人ビジネスや米作りなど自給自足的な生活につながったようです。

自分の食べているものがどう作られているかを知らない現実

1人営業バーを運営することとなった前半部分を読んでいて、

以前見たテレビ内容を思い出しました。

そのテレビ番組は、コンビニのお弁当がどのように作られるか、工場内の映像が写し出されていました。

食材がベルトコンベアで流されて巨大で無機質な鍋でかき混ぜられて・・

という映像を見て、「自分はこうやって作られたお弁当を食べていたんだ」

と胃の底がなんとなく気持ち悪くなったのを覚えています。

自分の普段食べているものがどこでどう作られているか分からないという事実。

それが当たり前となっていたことに不安を感じました。

拡大を目指さない1人営業スタイル

髙坂さんのお店は、料理や接客、内装なども1人でこなす1人営業スタイルです。

ランチタイムに営業しないのは、他の飲食店を見て決めたようです。

従業員に余裕がない、マニュアル通りに出された食べ物・・。

確かに売上を考えればお客さんがたくさん来るランチ営業をした方が良いでしょうが、

自分が暮らしていけるくらいのお金があれば良い、自分の自由な時間も欲しい、

ということの優先順位が高いのであれば敢えて夜だけ、という営業スタイルも選ぶことができます。

私の生業である税理士業も、季節労働的なところがあるので確定申告時期には臨時の職員を雇って量をこなす・・という考え方が浸透しています。

しかし、私は今後もその方法はとらない(そもそも確定申告時期に仕事は増やさない)つもりです。

私自身も、優先順位がお金ではなく自由な時間(好きな事や発想に充てる時間)を持つことだからです。

ラットレースから降りる、自分でできることを増やす

大人になると、「仕方ない」「これが当たり前」という言葉が口癖になります。

こういった思考に慣れると自分がラットレースに巻き込まれていても気付けません。

社会人になったら貯金すべき、結婚したら車・家を買うべき、子供を持ったらお金をかけて良い教育を受けさせるべき、、

世の中には根拠もない「これは当たり前だよね」の誘惑にあふれています。

人の欲望「もっと、もっと・・」を意図的に釣り上げるような考え方にあふれています。

そういったラットレースに巻き込まれる人が増えるほど、得する人も増えるはずです。(巨大企業の幹部や、国家など既得権益者です)

このような組織に対抗するという意味でも、ラットレースから降り、自分でできることを少しずつ増やしていく(自分でスモールながらビジネスを起こす、巨大市場を頼りにしない、自分の価値基準を作る)ことは有効であると思います。

まとめ

髙坂勝さん著の「減速して自由に生きる ──ダウンシフターズ」を読んで感じたことを書きました。

もう少し自分らしい人生を送れるのではないか、今の辛い状況から抜け出せるのではないか。

そう感じている人に対して必ず1つはヒントになる部分があるはずです。お勧めです。

編集後記

先週末、1ヶ月半前から入院していた義父が亡くなりました。享年92歳。

正確には、夫の実父は既に他界し、義母と一緒にいただけで籍はいれておらず正式な「義父」ではありませんが、息子は「じいじ」と呼んでいましたし、私にとっても義父当然の人でした。

薬剤師として活躍し、義母と出会ってからは占い師として活躍しました。

80歳を超えてもきびきびとし、何より息子を可愛がってくれました。

私が税理士になってとても喜んでくれたのも義父。

感謝の言葉をきちんと伝えられなかったのが残念ですが、これからも見守っていてほしいなあと思います。


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