結局、会社も個人の集まり。泥臭い調整が必要。
10/22024
カテゴリー:コミュニティ
「会社」って考えてみたら不思議な存在です。
人でもないのに、「法人」なんて人格も与えられていますし。
「我が社は…」
「うちの会社は…」
という人がいますが、
結局のところ小さな小さな個人の集まりなんですよね。
今日は、そう感じたエピソードを書いてみます。
※会社がひしめく東京
買収される会社にいたことが2回ある
私は、買収される会社にいたことが2回あります。
1回めは、小さな半導体の外資系企業に勤めていたとき。
その業界ではトップに近い会社に買収されました。
買収される雰囲気、ってなんとなくわかるんです…
物々しい外国人社長とそのお供たちがたくさん現れ、
「Acquireが…」(アククワイア=買収)と話しているのが聞こえて
状況を理解しました。
2回目は、医薬品・化学品製造をしていた会社で。こちらも外資系でした。ある日、経理部長が「買収されちゃったねえ、あはは」とパーテーション越しに電話でしゃべっていて、知りました…
ある日突然、自分がいた会社が買われる。今思うと貴重な経験をしたなと思っています。
買収される側でしんどかったこと
残念なことに、その2回とも良い買収ではありませんでした。
外資系だから、というのもあるかもしれませんが
買収が決まった途端
「誰がやめさせられるんだ?」と社内ではピリピリモードに。
それでも、オフィスの解約やら経理の統合やらやることはたくさんあり。
私が所属していた経理も
「全員引き継がれる」なんてことはありませんでした。
どうなったかというと…
一旦買収側に入社したものの、
他の会社のM&A要員として繰り出され、その後は用が済んだので解散!(つまり解雇)
になりました。
買収した側の人たちは、終始「受け入れ」モードではなく、
「用が済んだら終わり」なドライモードでした。
「人として見てもらえない」
ことが、しんどかったですね。
個人の集まりなのだから、信頼蓄積に時間がかかるのは当然
なぜこのエピソードを思い出したのかと言うと、
日本でも最近M&Aが増えて、私も今ちょうど関わりがあるからです。
私が経験したM&Aは特殊で、
切り捨てではなく、前向きなシナジーに向けた合併も多いのだなと実感しています。
それでも、一番時間がかかるのは「人」なんですよね。
手続きとか、そういったことはなんとでもなるけど、
「人」の問題だけはテクニックだけではなんともならないです。
今はSNSなどのようにインスタントな人間関係が多いので
それに慣れてしまうと
会社と会社が合併するような、0から構築する泥臭い人間関係はしんどいかもしれません。
でも、本来人と人の間に信頼を蓄積するのはものすごく時間がかかるし、面倒なことなんですよね。これは会社だけでなく家族はもちろん、友人関係、コミュニティ、地域のあつまり、なんでも言えることで。そこを忘れちゃいけないと思います。
私達を切り捨てた会社がその後どうなっているか知りませんが、
少なくとも私自身は、時間をかけて周りの人と信頼を蓄積していきたいと思っています。
編集後記
昨日は、oVice(バーチャルオフィス)を使ってコミュニティのみなさんとアイデア出し。
自分では思いつかなかったアイデアも出て、やっぱりひとりで考えないことって大事だな〜と思いました。
最近のあたらしいこと
oViceでミーティング、Canvaのホワイトボード機能