私は、税理士という資格を持っており、お客様の申告書の作成を代行するお仕事もしています。

この申告書作成の仕事、なかなか外からは見えづらい仕事なのですが

クリエイティブな仕事だなと最近感じています。

税理士の仕事に興味あるよーという人の参考になれば嬉しいです。

※ただ作って送信、だけだったら楽だけど

単純な数字の転記で申告書はできない

税理士は、世間的には地味でドラマにもならないので何をしている人か、イメージが湧きづらいと思います。書類が詰まった書棚を背景に、パソコンとにらめっこしながらカタカタと書類を作成している人、というイメージがあるかもしれません。

昨今、ITやAIの進化が激しい中、

「税理士の仕事はITやAIでできる」

といった意見がありますが、

確かに、「単に数字を転記するだけの単純仕事」

であればそう思います。

ですが、実際はそんな単純なものではありません。

お客様との見解の不一致がないように丁寧にコミュニケーションをとって、

数字をまとめあげていくところから始まります。正しい数字は、待っていてもできません。

「あれ、この処理こういうプロセスで合ってたっけ…」

と法律や国税庁の見解にあたって手が止まることもしばしば。

「今日は申告書終わらせるぞ!」

と思っていたのに、

ひとつの論点を深く調べているだけで1日が終わってしまうこともあります。私が要領悪いだけかもしれませんが。

私は普段仕事中音楽をかけることもあるのですが、

申告書作成時だけは無音でないとできません。

そのくらい集中してやらないと、「どこかにヌケモレがないか」

などが気になってしまうからです。

お客様の顔を思い浮かべながら

とはいえ、緊張感だらけの時間というわけでもありません。

業績はどうであれ、

眼の前の数字はお客様の1年の活動結果。

私はすべてのお客様に自分が対応させていただいているので、

「そうそう、こういうことあったよなあ」

と、お客様の顔を思い浮かべながら

申告書を作成しています。

他人から見たら申告書は「何やらわけわからんことがびっしり書いてある書類」かもしれませんが、そこには色んな物語が詰まっていると思っています。

申告書作成はクリエイティブ&脳が疲れる仕事。だからこそ多くは受けられない

以上の通り、

「申告書作成」といってもルールに従って淡々と作っていればできるものでもなく、

丁寧にコミュニケーションをし、

ひとつひとつの論点を法律をあたって確認し、

お客様の1年間の活動を思い浮かべながら作業をするという

割とクリエイティブな仕事だと思っています。

同時に、非常に脳が疲れる仕事です。(私にとっては)

処理にミスがあれば

お客様のお金に直接影響が出てしまう。

これは、どこかに勤務しているときにはなかった大きな緊張感ですし、やりがいのある部分でもあります。

だからこそ、多くは受けられないと割り切っています。ちょくちょく「税理士を探している近隣の方がいまして…」と紹介会社から連絡がありますが、断っています。そういう提案をすべて受けて、こなせばもっと売上が上がるのかもしれませんが、私はしたいと思いません。

私に直接依頼をしてくださった人に対して、

丁寧に仕事をしていく。それが今のスタンスです。

見つけてもらえるよう、努力していきます。

編集後記

昨日は、コミュニティ内の月いちの定例会を。

新しく入られた方の紹介などをしています。

メンバーの方とお話するたびにあらたな発見が見つかって楽しいです。

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