申告書作成は意外とクリエイティブな仕事。
10/302024
カテゴリー:未分類
私は、税理士という資格を持っており、お客様の申告書の作成を代行するお仕事もしています。
この申告書作成の仕事、なかなか外からは見えづらい仕事なのですが
クリエイティブな仕事だなと最近感じています。
税理士の仕事に興味あるよーという人の参考になれば嬉しいです。
※ただ作って送信、だけだったら楽だけど
単純な数字の転記で申告書はできない
税理士は、世間的には地味でドラマにもならないので何をしている人か、イメージが湧きづらいと思います。書類が詰まった書棚を背景に、パソコンとにらめっこしながらカタカタと書類を作成している人、というイメージがあるかもしれません。
昨今、ITやAIの進化が激しい中、
「税理士の仕事はITやAIでできる」
といった意見がありますが、
確かに、「単に数字を転記するだけの単純仕事」
であればそう思います。
ですが、実際はそんな単純なものではありません。
お客様との見解の不一致がないように丁寧にコミュニケーションをとって、
数字をまとめあげていくところから始まります。正しい数字は、待っていてもできません。
「あれ、この処理こういうプロセスで合ってたっけ…」
と法律や国税庁の見解にあたって手が止まることもしばしば。
「今日は申告書終わらせるぞ!」
と思っていたのに、
ひとつの論点を深く調べているだけで1日が終わってしまうこともあります。私が要領悪いだけかもしれませんが。
私は普段仕事中音楽をかけることもあるのですが、
申告書作成時だけは無音でないとできません。
そのくらい集中してやらないと、「どこかにヌケモレがないか」
などが気になってしまうからです。
お客様の顔を思い浮かべながら
とはいえ、緊張感だらけの時間というわけでもありません。
業績はどうであれ、
眼の前の数字はお客様の1年の活動結果。
私はすべてのお客様に自分が対応させていただいているので、
「そうそう、こういうことあったよなあ」
と、お客様の顔を思い浮かべながら
申告書を作成しています。
他人から見たら申告書は「何やらわけわからんことがびっしり書いてある書類」かもしれませんが、そこには色んな物語が詰まっていると思っています。
申告書作成はクリエイティブ&脳が疲れる仕事。だからこそ多くは受けられない
以上の通り、
「申告書作成」といってもルールに従って淡々と作っていればできるものでもなく、
丁寧にコミュニケーションをし、
ひとつひとつの論点を法律をあたって確認し、
お客様の1年間の活動を思い浮かべながら作業をするという
割とクリエイティブな仕事だと思っています。
同時に、非常に脳が疲れる仕事です。(私にとっては)
処理にミスがあれば
お客様のお金に直接影響が出てしまう。
これは、どこかに勤務しているときにはなかった大きな緊張感ですし、やりがいのある部分でもあります。
だからこそ、多くは受けられないと割り切っています。ちょくちょく「税理士を探している近隣の方がいまして…」と紹介会社から連絡がありますが、断っています。そういう提案をすべて受けて、こなせばもっと売上が上がるのかもしれませんが、私はしたいと思いません。
私に直接依頼をしてくださった人に対して、
丁寧に仕事をしていく。それが今のスタンスです。
見つけてもらえるよう、努力していきます。
編集後記
昨日は、コミュニティ内の月いちの定例会を。
新しく入られた方の紹介などをしています。
メンバーの方とお話するたびにあらたな発見が見つかって楽しいです。
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