中高生がイメージする大人は「疲れている」?「カッコいい大人」とは
10/312017
カテゴリー:子育て
先日興味深いアンケート調査を見ました。
ソニー生命保険会社が2017年4月に実施した「中高生が思い描く将来についての意識調査」です。
とりわけ「中高生がイメージする大人」と、「中高生が考えるカッコいい大人」のイメージが興味深かったです。
普段中高生から見た大人である我々はどのように見えているのか。
自分にも中学生の子供がいるので気になるところであります。
ちょっとショックな結果でもありましたし、今後のことを考えるヒントにもなったので紹介します。
中高生がイメージする大人は「大変そう」「疲れている」が9割
なんと調査の対象となった中高生の9割近くが、大人は「大変そう」「疲れている」と回答しています。。
ちょっと、寂しい結果ですね。
自分の子供からそう思われていたらショックです。(今日聞いてみよう)
ふと思い出したのですが、子供は思いのほか大人が発する言葉を聞いています。
ずっと前に発した言葉でも(自分が既に忘れていても)覚えていたりするんですよね。
身近な大人が発する言葉による影響もさることながら、大きいのがメディアからの影響です。
今はテレビよりもネットから得られる情報が多いです。嫌でもネガティブな情報は目にしてしまうでしょう。
自分が子供のときはどうだったか。
私の父親は公務員で近所に勤めており、毎日18時前には家に帰ってきて一緒に夕飯を食べてました。
それが普通だと思っていましたし、
特に「楽しそう」に見えていた訳ではありませんが「大変そう」とは思っていませんでした。
それが成長するにつれいつしか「大人は大変なんだ」「大人は楽しいことは我慢しなければいけないんだ」
と思うように。
その原因はやはり周りの大人からの考え方の刷り込みでしょう。
もし周りに「仕事って楽しいよ!」「人生って楽しいよ!」と生き生きしている大人が1人でもいたら考え方は変わっていたかもしれません。
中高生が考えるカッコいい大人のイメージは「好きなことに打ち込んでいる」「マナーがしっかりしている」
次に興味深かったのが中高生が考える「カッコいい大人」のイメージ。
将来を担う子どもたちが「カッコいい」と思う大人とはどんなものか。
中学生のトップは「好きなことに打ち込んでいる」。
「好きなこと」は恐らく仕事に限らずプライベートも含まれるのではないかと。
これは大人から見ればドキッとする回答だと思います。
前述した中高生から見た大人「大変そう」「疲れている」と繋がっていますね。
もし日々の生活が「大変」「疲れる」ことであれば好きなことに打ち込めるわけがありません。
つまり今時の中高生には「カッコいい大人」は身近に存在しないということですね。
高校生のトップが「マナーがしっかりしている」。
日本ではマナーの問題が最近話題に上がるのでその影響かもしれません。
個人的に今の若い世代はマナーがしっかりしていると感じます。
人口構成の違いも影響しているとは思いますが、公共の場などマナーが必要とされている場所で問題を起こす若い人を私はほとんど見たことがありません。
昨日三者面談で息子の中学校へ行きましたが、私を見かけると皆挨拶を自然にしてくれました。
このアンケートの結果を逆説的に考えれば、「マナーがしっかりしていない」大人が多いということではないか、と。
「マナーがしっかりしている大人」自体が貴重な存在なのだとしたら・・ちょっと恥ずかしいことですね。
子供は、大人の普段の行動をよく見ている。身が引き締まる思いをしました。
大人がワクワクする姿を子供に見せていこう
先程も書きましたが子供は身近にいる大人からの影響を受けます。
特に親が日々発する言葉は重要ではないかと。
先日「忙しい」という言葉は禁句にしよう、と書きましたがこれは自分のためでもあり子供のためでもあります。
自分の子供が「あ〜忙しい忙しい」とか言い出すようになったら嫌ですよね・・。
大人がつまらなさそうに生きていたら子供は道標にするものがなくなってしまいます。
大人の大好きな苦労話は、子供にとっては聞いてて疲れるだけですし、たいして参考になりません。
「大人になりたくないな〜」と思われてしまいますよね。
子供に明るい将来を思い描いてもらうためには、いま大人である私達の世代が「ワクワクしている」姿を見せることが一番だと思っています。
あらたなことに挑戦して、ときには失敗して、泣いて、笑って、楽しんで。
大人も子供と同じように日々変化を楽しみ、成長する。そんな姿を見せることができたら子供も明るい将来を描けると思います。
まとめ
中高生がイメージする大人は「大変そう」「疲れている」。
中高生が考えるカッコいい大人は「好きなことに打ち込んでいて、マナーがしっかりしている」。
この結果を見て身が引き締まるとともに、子供に「つまらなさそう」と思われる大人にならないよう気をつけたいと思いました。
ところでこのアンケートには「将来なりたい職業」も掲載されていてこちらも面白い結果でした。
中学生の場合、男子で1位がITエンジニア・プログラマー。2位にゲームクリエイター。3位にYoutuber。4位はスポーツ選手。
女子の1位は芸能人。2位は絵を描く職業(漫画家・イラストレーター等)。3位は医師。4位は公務員。
どちらも「好きなことに打ち込む」「安定志向」の相反する2つが混じっていますね。
男子3位の「Youtuber」が時代を反映していて面白いです。
編集後記
昨日は9月決算のお客様の申告書が完成。
設立1期目、設立当初からかかわらせていただいているので感慨深いものがありました。