現在中学生の息子は横浜市立の中学校に通っていますが、給食はありません。

しかもお弁当を食べる時間はたったの15分・・。

私はずっと都内で育ったので公立中学校で給食がないと聞いたときは最初かなり驚きました。

給食実施率は、都内ではほぼ100%に対して神奈川はわずか27%。

東京新聞:公立中学校の給食実施率 神奈川は27% 首都圏の他都県は100%近く:社会(TOKYO Web)

はっきりした理由は分かりませんが、上記の記事の中でこう書かれています。

横浜市は「給食施設の設置費や土地の確保が困難だった。家庭の弁当には、体調や食べる量に合わせて作れる良さもある」などと説明する。

困難だった。→で、今はどうなんでしょう・・

良さもある。→実際作っている人の意見??共働きの方が多い現状を踏まえている??

と、つっこみどころはあるのですが(^_^;)

給食で学ぶ礼儀・文化

私は小・中学生の頃給食のメニューを見るのが大好きでした。

クリスマスのときには大き鶏肉が出たり、たまに牛乳がジュースに変わったりするだけでウキウキ気分に。

お弁当は作る人が大抵同じなのでメニューも偏りがちですが、給食は本当に多彩です。

今になって(お弁当を毎日作る側に立って)そのありがたさが分かります。

給食は栄養面もさることながら、礼儀・文化を学ぶにも最適だと思います。

経済環境が異なる子たちが給食の間だけは同じものを食べるという安心感。

順番を守って列を作り、均等分配り、時には交渉(お肉多めとか)あり、平等な勝負(ジャンケンによるデザート争奪戦)あり、奉仕の気持ちあり(他のクラスにお裾分けする)、悪ふざけ(お盆で嫌な音をだす)あり。

親の作ったお弁当に対しては子どもたちは甘えが出やすいです。好きなものいれてくれとか。(私もお弁当のときは言っていた)

一方、給食に対しては少なくとも私は真摯な気持ちで接していました。

好きなものだけでなく、嫌いなもの、苦手なもの、たくさんありましたが。

学校の給食室で大きなお鍋をかき混ぜている調理師さんたちを見て「作ってくれる人への感謝の気持ち」が自然とつきました。

租税教育よりも食教育が先

私は現在税理士会の仕事の一環で横浜市の小・中学校向けに税金を教える租税教室を行っていますが、

正直

「租税教育よりもまず、食教育(給食)の方が先!」

と思っています。

「食べる」は生きることの基本です。

「食べる」がないがしろにされたら、生きることができなくなって税金どころじゃありません。

先に書いたように、給食は「食べる」を学べる最適な制度だと思っています。

きちんと食べて、動き、学び、稼ぎ、そして税金を納める。この順番です。

共働きが増えて親の時間がますますなくなっている現状もあり、給食制度は真っ先に検討すべき事項だと思います。

(その頃にはもう息子は働いているかもしれませんが)

まとめ

「食べる」は生きることの基本。

横浜市も給食に替わるもの(宅配弁当など)を提供していますが、どうも評判はいまいちですね。

業者任せでは難しいと思います。

編集後記

今日はこれから進路面談。大体志望校が決まったので一段落です。

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