少し前に、私の息子が国語のプリントを見せてくれました。
課題は、「故事成語を4コマ漫画にする」というもの。

クラスの子全員の作品が掲載されていました。

見て、違う意味でびっくりしました。

ほとんどの絵が、幼稚園児が書いたかのような絵だったのです!!

人は、目、口、鼻がない記号みたいなものだし、動物も全部四つんばいの生き物だったり・・
かくいう自分の息子も、「漁夫の利」を書いたつもりらしいのですが、やはり幼稚園児並みの絵で、更に意味も違うものになっていました(-_-;)(どちらかというと「二兎を追うものは一兎も得ず」みたいな・・)

私は小さいころは、漫画家になるのが夢だったので日常的に絵は書いていました。
まあまあ上手だろうな、と自負していたもののクラスにはもっともっと上手な子がいました。
大抵、そういう子は美術の時間にも大人顔負けの絵を書いていました。
でも、現代っ子は事物を想像しながら描くということが苦手なようです。

これは、実体験が少ない現代っ子の特徴かと思います。

例えば「トラって知ってる?」と聞かれれば大抵の中学生は知っていると答えるだろうけど、それを絵に描くとなった時点でお手上げ状態になってしまう。

今やインターネットで大体の事は調べられてしまいます。
でも、それは実体験と結びつかないただの「情報」です。
ネットで「知ってるつもり」になっているだけかもしれません。
例えば動物園にトラを見に行く、といった実体験が少なすぎて、想像力が乏しくなっているのではないか、そんな気がします。

人間関係にも同じことが言えると思います。
LINEやFacebookでつながっているような気がしても、やはりそれは「気がしてる」だけであると思います。
生身の人間同士が本音で話したら、必ず煩わしい部分、合わない部分が出てくるはずですが、いいところだけを見せ合って満足しているだけのような気がしてなりません。

こんな情報が溢れている時代だからこそ、実体験を意識して行い(知ったかぶりをしない)、想像力を養うことはとても重要だと思います。

これは大人にも言えることですね。特に知ったかぶりをしてしまう傾向があると思います。

我が家もとても反省しました・・。ネットで調べることも大事ですが、まず自分の体験で確かめるということを実践させたいと思います。

編集後記

息子とポケモンGoの話になりました。

そこらへんにいるポケモンを集めるんだよ、という話をしたらあまり興味がないらしく

「すごいね、本当に身近にいるんだね。」

・・・。

いや、本当にいるわけでは・・。

ともかくも、あまり興味をもたずにプールへ出かけてくれました。

子供の間ではそんなに加熱していないようです。むしろ大人の方がしてるかも・・。

むしろ安心しました^^;;

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