「食べる分だけ耕す」生き方がきっとスマートになる − 『社員をサーフィンに行かせよう−パタゴニア経営のすべて』
8/112020
カテゴリー:本
パタゴニアを創設したイヴォン・シュイナードさんの「社員をサーフィンに行かせようーパタゴニア経営のすべて」という本を読みましたが、これからの時代を生きるヒントが沢山詰まっています。
経営者の方だけでなく、すべての人に役立つお話です。
パタゴニアの原点を知ることができるのも魅力ですが、
あのような大きな会社でも
持続可能な経営をし、無理な拡大をせず、社員もお客様も幸せで、最高のモノづくりをした上で
地球を汚さないという
壮大なことを実践できているということが驚きでした。
あの規模でいまだに非上場であるのも、その思想の現れなのかな、と。
なにより必要以上に拡大しない、人(地球含め)を不幸にしない、を
徹底している姿が魅力的でした。個人でもこのような考え方を取り入れられればと考えています。
個人レベルでもできることはたくさんある
この本を読んで、
地球環境は、本当に限界であることを(恥ずかしながら)知りました。
環境問題のことを考える上で障壁となるのが、
自分だけ実践しても何も変わらない・・
ということだと思います。
しかし、そういう人たちが集まって今の環境だということを忘れてはいけないと思いました。
ポイントは、自分が納得して、楽しんで、無理せず小さなことから行うことだと思っています。
ベランダで野菜を作り始めました
ちょうど以前から「自分で食べ物を(土から)作ってみたい」という願望があり、
ベランダで野菜づくりを先日始めました。
こんなビルばかりの都会で、日当たりも悪い場所で、
育つかどうかはわからないし、
なにも変わらないかもしれないけど、
小さなことでも始めてみると気持ちのいいものです。
(明日、様子をYoutubeにアップしますのでよろしければ^^)
結局のところ、個人が危機意識を持つには「想像力」が必要だと思っています。
毎日何気なくコンビニで買っているペットボトルを捨てた後どうなるのか、
私達の目の前から消えれば良い、ではなく少しでも想像する勇気が必要なのかな、と。
そしてその想像力を鍛えるには
本を読むことも大事ですが実際に自分で何かを作ってみる、廃棄されている場所に行く、
など5感を駆使することが大事かなと思っています。
食べる分だけ耕す生き方がきっとスマートになる
パタゴニアは売上の1%をNGO団体などに寄付しています。
利益ではなく、売上です。ということは、
儲かったら寄付するよ、ではなくて儲かってなくても寄付するということですね。
本ではこれを自社に課した「税」と書かれていました。
世界中のタックスヘイブンに資産を移して税金逃れをしている大企業とは対照的です。
それは、会社のミッションステートメントの中に
持続可能な環境作りの優先順位が高く、
環境や人を不幸にしてまで拡大を目指さないということが
定められているからですね。
言葉で言うのは簡単ですが、利益を出しながら、社員を幸せにしながら実践することは本当に大変なことだと思います。
個人レベルもこのような考え方がスマートになってくると考えています。
いまだに私の元へは
「○○して顧問先○○件獲得!」
「○○して売上を大幅アップさせます!」
といったDMが届きますが、
もう、こういった文言を見るたびにほっといてくれと思います。
わくわくする仕事はしたいけど、数字を追いかける仕事はしたくないです。
拡大を無理に目指して誰かを犠牲にする生き方もしたくないです。
例えば
お客様を騙したり、
家族との時間を仕事にあてたり、
従業員をこき使ったり。
そして時間貧乏となり無駄なエネルギー、ゴミを増やして地球を汚したり。
(このような人から見たら「食べる分だけ耕す」という生き方のほうが格好悪いのかもしれませんが)
食べる分だけ稼げれば十分です。
これだけ環境汚染(異常気象)が進み、人口減少、高齢化
といった変化がある中で自分たちだけが拡大、成長できるわけがありませんし。
夢がないかもしれませんが、
私は食べる分だけ耕す
(自給自足はさすがにできないので、限られた人に役立ち、報酬を得て小さく暮らす)
ことをしたいとあらためて思いました。
編集後記
週末は、ベランダ菜園に挑戦したり、勉強したり。
最近のあたらしいこと
リーフレタスの種を植える