ロールモデルを作りたくても作れなかった

2023年の現時点ではあまり言われることは少なくなりましたが、

10年以上前は

「ロールモデルを作ろう」

ということがよく言われていました。

憧れの先輩、などでしょうか。

 

ただ、少なくとも私は作れませんでした。

 

というのも、大学卒業後程なくして

子どもを授かり、結婚、そのまま退職した「ドロップアウト」組だったからです。

このパターン、世間では「ブランク」とマイナスに呼びます。

ここから復帰するのは大変です。

 

今みたいに「在宅」(昔は「内職」と呼ばれてた)仕事は

皆無なので、となると誰でもできるパート、非正規社員しかなく。

 

そして、私が会社で見た女性は、

  • 昭和の男性並みに働く人(家事、子育ての大部分は祖父母にお任せ)
  • パート・非正規で扶養の範囲内で働く人(単調なお仕事)

のいずれかが多かったです。

いずれも私が「こうなりたいな」と思う人ではありませんでした。

自分で、自分のロールモデルを作るしかありませんでした。

※先人たちのエネルギーをいただく

 

ロールモデルが作りにくい時代

2023年の現時点では、ロールモデルがさらに作りづらい時代だと思っています。

というのも、

「誰から見ても素晴らしい」

という生き方が存在せず、

無数の生き方が存在することが当たり前の時代になったからです。

 

これは、私は良いことだと思っています。

例えば私が息子が6ヶ月のときに非正規で働き出した約20年前(2003年頃)は、

「子どもがかわいそう」

「旦那さん、よく認めてくれたね」

「家族のご飯、どうするの?まさか冷凍?」

と無邪気に言ってくる方がまだまだ多かったのです。

 

今そんなこと言ったら

すぐに「パワハラ」「セクハラ」と言われちゃいますよね^^;。

気軽にプライベートの話をできなくなったデメリットはあるかもしれないけど、

そもそもそういう人様の生き方に口出しすることのほうがおかしかったわけで。

 

人から生き方を口出しされる心配がなくなった一方、

無数にある生き方のうち

「何が自分にとって良いのか」

が見えづらくなった、つまりロールモデルが非常に

作りづらくなった時代とも言えます。

 

ロールモデルがいなくても大丈夫

結論としては、ロールモデルがいなくても大丈夫です。

なぜなら、すごい人の全部は取り入れる必要はなく、

エネルギーを少しでもいただければそれで十分だからです。

 

私は、今の生き方のスタイル

  • 家庭と仕事を分けずに一体としてよくしていく
  • 売上拡大を目指さず、少数のお客様を大事にする
  • 自分の強みに特化して、お金もあきらめない

に落ち着きましたが、

自分ひとりだけでこの生き方を見つけられたわけではありません。

そこには全部を模倣したいと思うロールモデルではなく

「すごいと思う人」が前にいたわけで。

そういう人たちのエネルギーをちょこっとずつ分けていただいてきたわけです。

 

実際、

上司になってくれた人でもなく、

昔からの知り合いでもなく、

ネットで見つけた人たちです。

 

「ああ、こういう言葉いいな」「ああ、こういう生き方いいな」

と思う部分を自分の中に取り入れて、今の自分があります。

 

自分にも、ありがたいことに

このブログや本を読んでエネルギーを感じてくれる方

も多く、それがきっかけで個別相談にお申込いただくこともあります。

(スモールビジネス立ち上げ、同業者の独立相談が多いです)

 

今は、インターネットによって「あ、いいなこの人」が見つけやすい時代。

本当に恵まれていると思います。

 

税理士だから税金だけ教えていれば良い、とは思っていません。

私が人に与えられるものがあれば、どんどん与えていきたいです。

 

これからも、すごい人の良い部分を見つける、

自分の良い部分を誰かに見つけてもらう、

意識していきます。

 

まとめ

ロールモデルがいなくても大丈夫な理由

を書きました。

逆にいうと、「自分はこうしたい!」と堂々としていることが

とても大事な時代になりました。

ちょっと大きな話ですが、

AIにできることをひたすら教える教育から

変えていけないといけないですね。

 

編集後記

昨日は、近くの公園まで桜を撮りに。

しだれ桜が綺麗でたくさんの人で賑わっていました。

 

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