損得を考えると損する
5/162016
カテゴリー:人間関係
世の中には損をしたくないという人が大半ではないかと思います。
「コスパ」という言葉がよく使われていることがそれを象徴しているのではないでしょうか。
単に近くのレストランのコスパが良い、だとか身近な事例だけでなく最近は
恋愛や結婚、子育て、仕事などの人生におけるウェートが高いものにまで「コスパ」という言葉が使われるようになりました。
損得を考えると自分の本当のしたいことが見えなくなる
最近「好きな仕事よりも興味ある仕事」という記事を書きましたが、何に関しても「興味が持てる」ということは非常に大事だと思います。
例えば、学生時代に次の仕事があった場合
ビデオ屋の深夜のアルバイト(時給1,400円)
出版社の編集アシスタント(時給900円)
学生時代の私だったらビデオ屋の仕事を選んでいたでしょう。
でも今だったら迷わず出版社の編集アシスタントを選びます。
ビデオ屋の仕事よりも出版社の編集アシスタントの仕事のほうが興味が持てるし、自分の中の経験として価値があるものと思えるからです。
仕事を給与の高さだけで選んでしまう人が後々苦労するのは、結局興味がない仕事から得られる満足度は低く、労力だけが高くつくからではないでしょうか。
しかも、損得だけ考えると本当に自分がしたいこと、すなわち自分の価値観の軸が定まらないのでいつまでたってもお金に振り回されてしまいます。
「得かどうか」は後付け
何事においても、「得かどうか」というのはやる前に分かるものでもないし、やってからもしばらく分からないものではないかと思っています。
気になっていたレストランに行って「この店はコスパが良かった、得した」という状況ならまだしも、勉強や運動、仕事や結婚などすぐにお得感を得られない事についてはやる前からコスパなど分からないのではないかと思います。
現に私はまだ(幸運にも)結婚生活と子育てを継続中ですが両方ともコスパが良いかどうかというと答えられません。精神的な安定などのメリットもある一方で家事や子育てに確実に時間は取られているし、忍耐力も必要とされます。正直結婚生活、子育てが終わってからでないと「得だったかどうか」など全く分からないのではないかと思います。
結局「得かどうか」というのは後付けであって始める前から分かるものではないと思っています。
お金になることだけが仕事ではない
私は仕事と趣味にあまり区切りをつけていません。興味を持ったものを勉強することが好きなのですがそれももちろんお金になることではありません。
しかし、私にとっては勉強も仕事のうちの一つと思っています。より良いサービスを提供するためには目の前にある仕事+α(勉強)が必要であると思っています。
一方、損得だけ考えてお金になることだけをとことん追求する考え方もあると思います。
しかし意外とお金にならないようなことが案外一番大事だったりするのではないでしょうか。お金になることだけをとことん追求しても自分の中で蓄積されるものがなければいつか限界が来ると思います。
最近読んだ1人税理士の井ノ上陽一先生のブログに「早起き、勉強、運動など、世の大事なものは、収入が直接上がらないものです。」と書かれていてとても共感しました。「ブログの時間を仕事に使っていたらどれだけ収入が上がるか」http://www.ex-it-blog.com/Blog-income
自分はどのように生きたいかという価値観の軸を常に持っていれば目先の損得だけ考えて損するということはなくなると思います。
編集後記
朝6時くらいからスポーツジムへ最近通っています。
朝早くから運動をすると気持ちいいな~と思いつつ運動している間が退屈になってきました。
明日は、IPodに英語でも入れて同時にリスニング力をつけたいなと思います。
自分は一つのことに集中できるタイプかと勝手に思い込んでいましたがどうやらそうではないみたいです。。