開業1年目のリアル。失敗も成功も自分の言葉で記していこう
2/232017
カテゴリー:独立開業
私は2016年4月に税理士事務所を開業しました。
あと2か月もすると1年が過ぎます。
開業1年目は「なんでもしよう」をモットーに、走ってきました。
開業1年目ってどうですか?
書き始めていきなり疑問形なのはおかしな話ですが(^^;
他の士業の方々の開業1年目というのはどんなものなのでしょう。
私の場合、前職から引き継いだお客様はゼロ。
自宅開業であったため開業資金もほぼゼロ。
もちろん、知り合いのつてもゼロ。
ゼロずくしのスタートでした。
こういう人、珍しいということに最近気づきました(他人事ですが)。
開業後数カ月はブログとHP作り
周りから「無謀」(この前知り合いの税務署のOBさんにまで言われました)と言われた環境での独立。
当然のことながら開業後数カ月はやることがありません。
税理士会の行事に参加したり、交流会に行って名刺を配ったり・・色々とできることはあったのでしょうが、そういった営業手法は自分に向いていないことは分かり切っていました。
でもまず自分の存在を知ってもらわないことには、仕事の獲得すらできない。
そう気づいて始めたのがこのブログとHP作りです。
幸いなことにHTMLの知識が多少あったし、Wordpressという自分でHPを作成できるソフトを知って自分で作ることにしました。
開業後数カ月はWordpressとの格闘だったと言えます。
まだまだPV数は少ないですが、徐々に問い合わせも増えてきました。
成約率の低い対面営業よりも、地道に営業できるHPやブログのほうが自分には合っていました。
クラウド会計の出会い
もう一点、開業後クラウド会計に出会えたことも大きなポイントでした。
独立後何らかの会計ソフトを購入しなきゃと思っていた時に出会ったクラウド会計。
視覚的にも良く、従来の会計ソフトを使ったことがないのが逆に良かったのか私にはとても合っていました。
ユーザーが自力で帳簿作成できるように、というコンセプトも気に入りました。
(使ってみると色々難題は出てくるのですが・・)
他の会計ソフトはほとんど使ったことがないので分からないのですが、銀行口座と同期して自動入力、という機能は本当に便利です。(1から入力、というのは今や考えられず)
ユーザーが自力で帳簿作成ができたら税理士の仕事も変わっていくでしょう。
それはワクワクできることだと思うので、クラウド会計に特化した顧問とスポット契約を専門に行うことにしました。
従業員を雇わない1人税理士である私にとってはリアルタイムに情報共有できるクラウド会計は必須です。
合わない仕事を取りすぎて疲弊も
1年目はなんでもやる、がモットーでしたが当然合わない仕事も引き受けて疲弊する、という失敗も犯しました。
サービス内容をあまり考えずにしてしまった業者との高額契約、問い合わせてくれるお客様を断ってはいけない、と思い無理に取ってしまい結局解約になったこと、量を追い求めた結果単価の低い仕事ばかりを受諾してしまったこと・・
こんな失敗の数々を経験しました。
同じことを繰り返すのではなく、これらの失敗を、次の2年目に生かしていかなければいけません。
そのためには普段からこういったブログなどで自分の言葉で失敗も成功も記していくのが良いですね。
まとめ
士業、とりわけ税理士は受験する人も年々減ってきて開業する人も少なくなりました。
開業しても食べていけない、そんなことが囁かれています。
しかし実際に開業している人たちの生の声を聞くことも大事です。
失敗だらけの1年目ですし、勤務時代の給料は稼げていませんが(^^;、開業したことは後悔していません。
こんな開業談ですが、誰か1人でも役に立てばいいな、と思っています。
編集後記
くしゃみがとまらなくなってきました。
今年も花粉の季節が来ましたか・・。