分からないことは悪いことじゃない。分かろうとする姿勢が大事
5/122017
カテゴリー:ライフハック
先日中学生の息子から
「周りが分かってるのに、自分が分からなかったことで恥ずかしい思いをしたことある?」
と聞かれました。
はっきりとは言いませんが、恐らく学校や塾などで分からないことがあり、周りに何か言われて嫌な思いをしたのでしょう。
中学生の時期って、自分も色々あったなあと思い出しました。
私は
「誰だって最初はみんな分からないことだらけだよ。大人になった今でも初めて経験することばかりだし。その都度学んでいけばいい。馬鹿にする人は成長しない人間だからほっとけばいいよ。」
と言いましたが伝わっているかどうか・・。
分からないことを分からないと正直に言うこと。
そしてそれが気軽に言える環境があることって大事だと思いました。
「分からない」人より「分かったつもりの」人の方が厄介
息子から話を聞いて、分からない人よりも分かったつもりの人間の方がずっと厄介だということを思い出しました。
以前勤めていた上場企業の経理部で、新入社員の若い男性がいました。
その方が先輩から「この顧客の支払サイト、確認しておいて」
と言われたときに支払サイトの意味が分からなかったようで
「すみません、支払サイトとはどのようなものでしょうか・・」
と先輩に聞いたときにその先輩が一言。
「(バカにした顔で)え、支払サイトは支払サイトでしょ(笑)」
と言い放ちました。
これって説明じゃないですよね・・。
ただ一言、「売上げてから代金を回収するまでの期間」と説明すればいいだけなのに。
普段経理の仕事をしていない人、ましてや新入社員にとって「支払サイト」って言葉は一般的ではないはずです。私も最初は知りませんでした。
私は
「実はこの人も理解していないんだろう。もしくは理解できる説明をする能力がないんだろう」
とそのとき思いました。
分からない人より、こういう分かったふりをする人の方が成長もしないし人の邪魔もするしで厄介です。
ちなみにこの新入社員の男性はさっさとその企業を退職し、今は監査法人で会計士として活躍しています。
「これって常識でしょ?」を疑う
自分の息子のようにまだ中学生くらいだったら純粋に「分からない」ことを恥ずかしく思う気持ちがありますが、
大人になるにつれそういった気持ちすら持たなくなる「分かったふり」「マニュアル化」した人間が増えてくる気がします。
私は「常識」と言われているものでも疑うようにしています。
- 本質を考える
- なぜ?どうして?という気持ちを大切にする
- 馬鹿じゃないの?と思われる疑問も大切にする
こういった本質的な疑問を分かったふり・マニュアル人間に投げかけると決まって嫌な顔をされ、敬遠されます。
「いいからマニュアルどおりやって」
と・・。
こうなってくると成長は止まります。
マニュアル通りにやるのであれば、人間でなくてAIで十分です。
常識を疑うところから視点が磨かれるし、成長にもつながっていくと考えています。
「分からない」が成長につながる環境
「分からない」ことが自然で、成長につながっていく環境が理想だと思っています。
前述した企業のように、分からないことを分からないと言えないような雰囲気の職場は最悪です。
特に私が属している会計業界は特殊な業務が多いため新参者にとってはきつい環境です。
私も税理士事務所に勤めているときは分からない事を聞くと
「そんなのも知らないの?」
的な目で見る人も中にはいたので窮屈でした。
それでも今は独立し、自分で調べてそれでも分からない場合に、横とのつながりを持つことによって情報共有できています。
勤務でも独立でも、分からないことを分からないと言える繋がりを少しでも持てることが大事です。
まとめ
息子の悩みの打ち明けを通じて再度
「分からないことは悪いことじゃない。」
ということを認識しました。
馬鹿にされて辛くても、分かったふりをせず、自分の頭で分かろうとする人間になってほしいなと思います。
編集後記
昨日は、IPhone7のApple payにクレジットカードを追加するのに悪戦苦闘しました。
原因は、IPhone7の設定の地域・言語がなぜかチェコ共和国になっていたこと・・。
おととしチェコに行ったことと関係しているのかもしれません。
Apple payの対象外の国として除外されてしまったようです。
なかなかマニアックな原因で判明するのに時間がかかりました。