AIは敵じゃない、戦う必要がない
2/92018
カテゴリー:AI
ほぼ1日で申告書まで作成するお客様
今月申告で、決算・申告のチェックだけ関わらせていただいている法人のお客様がいらっしゃいます。
クラウド会計ソフト「freee」と、自分で申告する税務申告ソフト「全力法人税」を使ってひととおりやってみるので、チェックだけお願いしますとのことでした。
freeeのデータチェック後、その方はほぼ1日で申告書まで作成してしまいました。
すべては確認していませんが、ほぼ完璧にできています。
10年前、会計事務所の職員が何時間もかけて記帳し、申告書を作成していた頃には考えられなかったことでしょう。
これぞテクノロジーを利用した素晴らしい仕事だなと思いました。
AIは敵?
ネットを見ていると
- AIに打ち勝つ
- AIが仕事を奪う
- AIに負けない
というような表現をよく見かけます。
人によって捉え方が全然違うんだなあと思います。
例えば冒頭で書いた、ほぼ一人で決算・申告までできるお客様に対して。
私は素晴らしいと思いましたが記帳・税務申告代行をメインに行っている事務所から見たら作業料が取れないので良くないお客様かもしれません。
私は料金が取れるか取れないにかかわらず、付加価値が低い作業を敢えて人が行うべきではないと思っています。
機械でできることをわざわざ人が行って料金を取るのはなんか違うと思いますし。
とにかく稼ぎたいと思っている人にとってはAIは敵でしょうけれども、少なくとも私にとっては敵ではありません。むしろもっと協力してほしいです。
変化は起こる。戦うのではなく共存する覚悟を
以前読んだ下記の本には、AIによる変化はいっぺんに起きるのではなく今後10年くらいかけてじわじわ広がっていくと書かれていました。
ビッグデータの活用、自動運転、物流などは比較的早めに、家事・介護、翻訳、ホワイトカラー支援などは時間をかけて導入されていくことが予想されています。
重要なのは、先のことはわからないけれど、変化は確実に訪れるということです。
AIにも得意分野と苦手分野があるはずです。
「AIと戦う」といっても、情報や分析などAIの得意分野に挑んでいっても勝てる望みはありません。
一方、共感、教えること、コラボレーション、創造性、言葉のニュアンスなどはAIは比較的苦手分野でしょう。
こういったAIの特徴を学び、今後どのような仕事をしていけばいいか、そのためにはどんなスキルが必要かを考えていくことが大切ではないでしょうか。
どのみち日本を始め先進国の多くは少子高齢化が進み仕事は減っていきます。
「量」より「質」で勝負していく戦略も同時に必要になるでしょう。
まとめ
AIによって変わる世界を、私は脅威ではなく楽しみにしています。
根が楽観的だからかもしれません。
編集後記
本日は、今月申告の法人のお客様のデータチェック、
仮想通貨の確定申告のお客様の申告書を3件作成。
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