有名歌手の作詞を行っている吉元由美さんの「『自分の言葉』をもつ人になる」という本を読みました。

毎日文章(ブログ)を書くことになって、言葉に関して敏感になるようになりました。

この本には、

文章を書くときに大切なのは文章自体のうまさではなく、「何を伝えたいか」ということ

だと書かれています。

この「伝えたい」という気持ちこそ、文章が上手くなる一番の秘訣だといいます。

しかし、この「伝えたい」という気持ちは何もしなくても溢れてくるわけではなく、毎日「感性を磨く」ことが必要だと言っています。

感性を磨くといっても何も特別なことではなく、例えば

「今日は空が青いな」

「今日は空気が美味しいな」

「五感を研ぎ澄ます」ことによってアンテナを広げるということです。

文章力を磨くためにまず五感を研ぎ澄ます、とは意外な展開でした。

特に自然との対話が重要だと言います。

空を見上げて最初の内は「きれいだな」としか思い浮かばなかったのが、自分と自分を取り巻く世界との関係についてアンテナを広げることによって、様々な情報が入って来る。そして言葉があふれ、伝えたいことがでてくる。そんな感じでしょうか。

小さなお子さんと過ごすことが多い方だったらお子さんの感性の良さにびっくりすることもあるのではないでしょうか。

子どもは何のフィルタも通さずに、物事に対して言葉を発します。

そう来るか、ということもありますね(笑)。

そんな純粋な子供にはおのずと対応する側もゼロから考えなおして説明せざるをえません。

文章力を磨くのに一番手っ取り早いのはもしかしたら小さいお子さんとたくさん話してみることかもしれませんね。

 

ブログを始めたいけれど、「伝えたいことが分からない、見つからない」という人も多いと思います。

そんな場合は自分が好きだと思えることについて「なぜそれが好きか?」と丁寧に考えてみるといいですね。

例えば私は布の中で麻生地が大好きです。麻生地でカーテンを作ったこともあります。

何故これほど麻生地が好きなのかというと、触り心地がいい、すぐ乾く、清潔な点、素朴さが好き、頑丈さが素晴らしい・・など様々な言葉が出てきます。(アイキャッチ画像は今日見つけた和の雑貨屋さんです。麻のお手拭きも売っていました)

こんな感じで自分の好きなもの(事)と、その理由を丁寧に言葉にしていくことも感性を磨く、文章力をあげる秘訣かな、と思ってます。

編集後記

さすが作詞家さん、文章がさらっと芸術的に書かれていて素晴らしいと思いました。

作詞のエピソードも書かれています。

(残念ながら杏里さんなどの歌はあまり知らないのですが・・)

パリにもよく行かれていてそのときの経験も作詞に役に立っているとか。

フランスは言ったことがないので是非行ってみたい、そして感性を磨いてきたいです・・!

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