[お勧め本]お金との付き合い方は大人になってからも誰も教えてくれない。ビットコインはお金について考える良い機会。
3/292017
カテゴリー:本
お金そのものに価値があると思っていた
小さい頃から、
「お金はあまり使わず、貯金するもの」
「お金を欲しがることはあさましいこと」
という考え方を大人たちから教え込まれてきた方は多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
テレビでも「マルサの女」(実は全部は見たことないのですが)で
税金を払うのが嫌だからお札の束を壁の中に隠したり・・というのを
見たりしていたので通貨・お札そのものに価値があると疑いませんでした。
そして、お金は汗水たらして得られるもの、高貴なものということも大人たちから植え付けられた考え方でした。
お金は「信用」がなければただの紙屑
先日ビットコインを購入したのをきっかけに、お金について考える機会がありました。
お金はただの交換の媒体であり、自分と売り手が「これはお金である」という信用の上でしか成り立たない、そんな基本を思い出させてくれました。
日本ではあまり実感できないですが、中国など自国へのお金の価値への信用が低い国の場合にはビットコインなどの仮想通貨は買われるようです。
いくら一生懸命100万、200万とお金を貯めていったところで、経済不安がある国ではいつ自国通貨の信用が落ちるか分からないからです。
その点ビットコインはシステムが発行し、国が関与していないのでお金の価値が変わる心配がないから安心と考える人たちもいるのです。
子どもの頃から教えられた、コツコツ貯蓄して・・という考えは「お金の信用がある」「お金の価値は変わらない」を大前提とした考えです。
お金の価値は将来の期待値によって刻々変わる。
ビットコインを買ってみて分かったのですが、1ビットコインあたり(BTCといいます)の円の価値は驚くほど動きます。
ビットコインの将来の期待値によって絶えなく売りたい人、買いたい人が取引をしている様子がうかがえます。
下記は国内大手のビットコイン取引所のbitFlyerのトップ画面に現れるマーケット情報ですが、1日で1BTCあたり約5000円も動いています。
「お金の価値は昨日と今日とで違う。」
当たり前のことですが、こういった世に出て間もない通貨を買ってみるとそれがよく分かります。
お金との付き合いを楽しむきっかけになるかもしれない
仮想通貨のビットコインは、その便利さにも注目されています。
- 銀行を通さずに個人間で送金できる
- 手数料が格安(基本は1%)
- 世界中で使えるから両替の必要なし
今はまだ日本国内では使える場所は少ないですが、2017年4月に改正資金決済法が施行されることによってビットコインが公式に通貨として認められれば、どんどん増えていくことでしょう。
私も試験的に税務スポットサービスの決済などに導入する予定です。
上記以外にビットコインを買うメリットとして、
「お金との付き合い方を学び、お金を楽しく使う」
ことが挙げられます。
前述したとおりビットコインは現実の通貨と違ってシステム(ブロックチェーンと言われます)で管理されているため自分の取引がウェブ上で公開されるなど、とてもワクワクさせてくれる仕様になっています。
個人への送金もテストでやってみたのですが、本当にメールアドレスを入力し送信するだけで完了しました。
ATMで高い手数料を払って行っていたのが嘘のようです。
人によってはビットコインの価値の増減を利用して売却益を得る楽しみもあるでしょう。
今のところAmazonではギフト券しかビットコインで買えませんが、今後は決済手段として期待されます。
お金との付き合いは、このようなちょっとした「体験」から得られることが多いのではないでしょうか。
誰も教えてくれないお金との付き合い方は、自分で経験して地道に探っていくしかありません。
今回、ビットコインを買うにあたって参考にした書籍はこちらです。