以前独立して間もない方が、

「月初は忙しいけれど嬉しい!請求書を出せるから」

と話していました。

それを聞いて請求書を出すことの重みと、自分に値段をつけることの難しさをあらためて考えさせられました。

請求書を出すときはいつも考え込む

正直、私は前述した人のように請求書を出すことに喜びは感じません。

むしろ毎回

「この金額設定でよかったのかな・・」

「もっとできるサービスはなかったのかな・・」

とウジウジ(^^;考えてなかなか発行業務が進まなかったりします。

勤務時代は自分の価格を考えることがなかった

そもそも勤務時代は自分に値段をつけて自分で請求することは当然ながら未経験でした。

価格は上司が決め、請求書は総務が発行し・・自分はただ与えられた仕事をするだけでした。

実際、給料に見合った仕事をしていたかどうかも不明でした。

「給料」という加工されたものしかもらっていなかったときは、「自分の価格」を考えることすらなかったのです。

独立してから「自分が提供できるサービス」と「自分の価格」を考えるようになった

独立して初めて自分がお客様に直接何を提供できるのか、そしてそのサービスに見合った価格はいくらなのか、を真剣に考えるようになりました。

これは勤務時代とは比べようもないくらいの大きな変化でした。

お金をもらうことってこういうことだったんだ・・と、一枚の請求書を出すことの重みを初めて実感しました。

独立した方であれば一度は感じることではないでしょうか。

一枚の請求書の重みをずっと感じられる仕事をしていこう

請求書をなんのためらいもなく出せるようになるのはある意味危険かなと思っています。

仕事が軌道に乗ってきているかな、と感じても常に仕事は見直していかなければ「安定」という中に潜むリスクが増大していきます。

お客様が望むサービス・価格と、自分が提供するサービス・価格との乖離がある場合にも気づかなければいけません。

そのために「自分はお客様が望むサービスを提供しているか、価格に見合ったことをしているのか」ということを常に考えて試行錯誤していくことが大事だと思っています。

一枚の請求書の重みをずっと感じられる仕事をしていきたい、この気持ちを忘れずに明日も頑張ります。

編集後記

今日は地元の中学校へ租税教室の出張授業を行いました。

学校で授業を行うなど、初めての経験でした。

正直、中学生にとっては税金は身近なものでないのでちょっとピンときていないかな?という印象でした。

その一方で、1億円のレプリカを出したら(学校のプールを作るのに1億円税金がかかるという説明の一環として)食いつきが結構よかったのは面白かったです(^^;。

みんな、お金は興味あるんですよね・・。

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