「紙でやっていたことをデジタルでもできる」はDXなのか。
9/142021
カテゴリー:DX
「紙でやっていたことをデジタルでもできる」
ここ最近、
DX(デジタルトランスフォーメーション)
に関連した仕事をいただいていて、DXについて考える機会が多くあります。
その中でよく聞くのが
「紙でやっていたことをデジタルでもできる!」
という謳い文句です。
例えばハンコとか、付箋とかをデジタルでも表現できるとか
っていうイメージですね。
※開業してから、数回しか使ってないハンコ※
紙に引きずられている限り、DXの効果は低い
結論として、
「紙でやっていたことをデジタルでもできる」
はDXじゃないと考えています。
(「DX」って言葉が曖昧なので、捉え方にもよるかもしれませんが)
わたしのDXの定義は、
デジタルを主に活用して、業務全体の効率化のために仕事のやり方を変える
ことで、
目的は「デジタル化」じゃないと考えています。
だから、紙でやっていた業務をそのままデジタルに置き換えただけでは、
そこまで変わらない(というか、下手すると手間が増えるだけ)
と考えています。
例えば、請求書業務で
紙で受け取っていた請求書をスキャンで読み込んでデータ保存!はDXなのか。
検索しやすくなるとは思いますが
スキャンする手間を考えたらむしろ面倒になるのでは、と。。(経理時代に経験あります)
ハンコも、データにわざわざ画像として表示させる必要はないのでは。(電子署名されてればOK)
ちなみに役所の電子申請も、「紙」が前提だからあまり効率化になってないと思います。
仕事のやり方を抜本的に変えよう
IT、DXで
「紙でやっていたことをデジタルでもできる」
という発想が出てくるのは、
そのほうが楽だからだと思います。仕事のやり方をそこまで変えなくて良いので。
先程の請求書の例で言えば、データで受け取って、最初から紙を受け取らないほうが全体の効率化は間違いなくアップします。
請求書をクラウド上で共有するのであれば、受け取る必要すらありません。
もっと進めて、請求書の形式をやめて、請求書に記載するべきデータだけでやり取りする方法もあります。
ここまで抜本的に見直すことによって、仕事全体の効率化につながると考えています。
「そうはいっても取引先が・・」
という意見もありますが、
このリモートワーク時代で提案はしやすくなっていると思います。
無理矢理にではなく、さりげなく主導権を握ることがオススメです。
まとめ
「紙の業務をデジタルでも同じようにできる」ということを何度か聞いて
違和感があったので記事にしてみました。
あくまでデジタル化は手段で、
全体の効率化のために、仕事のやり方を抜本的に見直すことが必要と考えています。
編集後記
昨日は、編集者さんと打ち合わせ。
執筆やセミナーの依頼ラッシュ(書籍2冊、雑誌数本、Webセミナー数本)
が続いていますが、健康に乗り切りたいと思います。
(ラッシュと言うほどでもないけど、ヘタレなので)
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