昔と比べ、ITによって仕事はかなり効率化されたはずです。

特に、税務業界では「電子申告」(紙ではなく、電子で申告する方法)が主流になってきているので手書き時代に比べて驚くほど作業時間が減ってきています!

・・と言いたいところですが、実際はそうなっていません。

この時期、年末調整、法定調書、給与支払報告書、確定申告書・・と税理士業界はいわゆる「繁忙期」を迎え、連日残業されている方も多いでしょう。

ITによって効率化は進んでいるはずなのに一向に減らない作業時間は、なぜなのでしょう。

そもそも業務量が多すぎるなどの原因もあると思いますが、

ひとつの原因は、「不完全なITに人が合わせていない(去年と同じ方法でやっている)」ことではないでしょうか。

繁忙期は「とにかく終わらせる」のパワープレイになりがち

繁忙期の一番の問題点は、「とにかく終わらせる」のパワープレイになりがちな点です。

確かに気持ちはよくわかります・・。

「もっと楽にできる方法あるんじゃないかな」

と考えている間にも仕事がどんどん増えていったらそんなこと考える余裕なくなってしまいますよね。

ですので効率化の前提は「業務量が適正であること」です。

 

「紙でいいや」「手入力でいいや」の誘惑に負けない

本日、eLTAXというカオスな地方税のシステムで給与支払報告書というものを準備していました。

去年までは数も少なかったのでシステムに手入力していたのですが、

今年は従業員がある程度増えた会社さんもいるのでCSVで取り込んでみよう、と試みたのです。

データを活用できれば、来年も楽に作業ができます。

しかし案の定、エラーの嵐が・・。

「もう、手入力しちゃおうかな・・」

「紙で提出したほうが早いかも」

という誘惑に負けそうになりましたが、なんとか踏みとどまり。

確かに使いづらいシステムではありますが、そこで妥協して「紙でいいや」「手入力でいいや」となるとまた来年も同じことをしてしまいそうな気がします。

ペーパーレス、IT効率化を宣言している自分にとって「紙提出」だけは絶対避けたいところ。

なんとか(執念がシステムに届いたのか)csvデータを加工し、アップロード・完成できました。

 

いまできる最大限の効率化をすれば自分も成長できる

このように便利なITとはいえまだまだ使いづらく、不完全なものも多いです。

でもそれを「完全じゃないから」「手でやったほうが早いから」と去年と同じ方法でやってしまったら、とりあえず仕事を「やっつける」ことはできても、自分が成長できません。

なによりもいつまでも作業で手一杯なのは私は嫌です。。

結果的に「既存の方法」でやるほうが時間がかからない場合も多いでしょう(今回の私のケースも多分そうですが)。

でも、ITで少しでも効率化できたということは自分の中に「資産」として残り、今後の肥やしになるはずです。

一方で去年と同じ方法で行う「やっつけ仕事」は「資産」になりません。

去年と同じ方法を惰性で続けるのではなく、

少しでも自分が不完全なITに合わせて成長できる効率化、おすすめです。

 

まとめ

他の業界ではあまりないのかもしれませんが、税務業界では普通に

「ここまでは電子でできるんだけど、これ以降が困難・・」

といったことがよく起こります。(結局最終的に紙提出するとか)

でも私はそこで妥協すると「負けた」感じがしちゃうんですよね・・(別に誰に負けたというわけじゃないんですが。)

ただITに完全を求めるのは無理な話ですので、ITに合わせて自分が少しずつ成長する、

そんな感覚がちょうどよいと思います。

 

編集後記

税理士・会計士受験生雑誌の「会計人コース」2月号が届きました!

富山県在住の税理士の藤田泰奈さんが「私の独立開業日誌」というコラムで「とある女性税理士の方」と私を紹介してくださっています。う、嬉しい。。涙

証拠はこちら

会計人コースのコラム「私の独立開業日誌」に弊事務所が掲載されました。 | 藤田泰奈 税理士事務所

私のキラキラしていない超地味生活でも希望をもっていただけるなんて感激です。

小さなお子さんが2人いて税理士開業している、それだけでもうすごいと思います。

女性の税理士受験生、税理士の方にお勧めのコラムです。

 

Today’s New

eLTAXに給与支払報告書のCSVデータアップロード

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