経産省「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」

2023年8月に経産省から、表題の取りまとめが発表されています。

「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方」 を取りまとめました (METI/経済産業省)

 

なにやら横文字が多くて

「なんかすごそう」

なイメージですが、

ちょっとおおげさな気がします。

私は、「生成AI時代のDX推進に必要な人材」

というふわっとした言い方ではなく

「目の前のめんどくさいことをなんとかできる人材」

と言ってしまったほうがわかりやすいと思います。

 

「DX」のセミナー講師したけど「DX」を意識したことは一度もない

実は、ありがたいことに何度か「DX」のセミナー講師としてお招きいただいて、

お話したことがあります。

 

ただなんとなく落ち着かなかったのは、

私自身「DX」を意識したことは一度もないんですね、実は。

(というかDXって何というのがいまだにある)

 

ただ

  • 目の前の仕事を終わらせないと夕食の準備に間に合わない
  • 目の前の超絶面倒臭い仕事を一生やりたくない

という思いで試せるテクノロジーは試した、

といったところです。

 

なんというか、「DX」みたいなシュッとしたイメージではなくて

地を這うような死活問題、執念(怨念?)といった

イメージで、ある程度の時間をかけて実現してきました。

 

まずは「面倒臭い」と気づくことから

DXのセミナーを何回かやってみて気づくのは、

「いやーやりたいんだけどねー」

みたいな話をよく聞くので

「意外とみなさんそこまで困ってない」説が

有望なのかなと。仕事の時間が短縮できなくても、そこまで問題ない?

 

いやいや、だったら時間使って公演なんて

聞きにこないですよね。

 

そう考えると、アナログな業務に対して「面倒臭い」

とすら感じていないのかもしれない。

 

これについては、

やはり「知る」ことだと思っていて、

だからこそ私はセミナーで効率化の「お勉強」ではなくて、

私が実践していることをお話しています。

ガジェットの選び方から、Excel、RPA、プログラミングまで。

 

もちろん私のやり方が絶対ではありませんが

アナログなやり方が当たり前の世界から

抜け出すためには実践している人の話を

聞くのが一番早いと思っています。

 

まずは数秒の時短から

経産省の「生成AI時代のDX推進に必要な人材」って、

いかにも力入りすぎです。

 

「よーしやるぞー!」と気合いいれなくても

今日から、というか今からできることはたくさんあります。

 

例えば、

パソコンを性能の良いものに変える、

ショートカットキーで一瞬で操作する、

とか。

上書き保存をメニューからやっている人とか、いまだにいます。

 

Excelでコピペしていたことを

関数を使ってやめるとか。

ChatGPTでお願いできることはお願いするとか。

 

いきなり○時間の効率化なんて目指せないし

(というかできちゃったら今までの時間なんだったんだ

という虚しさもある気が)

たとえ数秒の効率化でもバカにせず

手を動かすことが大事と考えています。

 

「生成AI時代のDX推進に必要な人材」

を育成するためにリーダーがウンウン悩むより、

「めんどくさいこと」リストを作り、

どんどん潰していく方がずっと効果的です。

 

まとめ

経産省の「生成AI時代のDX推進に必要な人材」

が大げさだな、目の前のめんどくさいことを解決することから

始めればいいのに、と思ったので書いてみました。

 

編集後記

昨日は、仕事の合間に近所の美術館へ。

絵本作家の方の作品が並べられている素敵な洋館で、

幸せなひとときを過ごしました。

 

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