木暮太一さん著の「どうすれば、売れるのか?」を読みました。

著者の木暮さんは、富士フィルム、サーバーエージェント、リクルートを経て独立。

言語化能力に定評があり、私もこれまで何冊か木暮さんの本を買って読んでます。

今回読んだこの本は、文字通りどうすれば自分の提供する商品・サービスが売れるのかという内容です。

売れるための本質を分かりやすい文章で書いてくれています。

気づきとなった点をいくつか紹介します。

重要なのはコンテンツ

木暮さんは、どうすれば売れるのか?という問いに対してこのように書いています。

そして、結論から言うと、考えられるべきものは「その商品が持つ”コンテンツ”」です。商品が持つコンテンツを魅力的にできれば売れるし、魅力的にできなければ売れません。

売れるための必須条件はその商品の中身(コンテンツ)ということですね。

それも、お客さんが欲しがるコンテンツを持った商品を考えなければいけません。

コンテンツが置き去りにされた売り方

意外とこの点が置き去りにされた商品はあるのではないでしょうか。

例えば、スペック押しの商品

「これもできますよ」「あれもできますよ」

と色々アピールしている商品がありますが(特に日本の家電)、

「いやいや、これさえできればいいんだけど・・」というのが正直なところです。

逆にいくつも性能を並べられても決め手にはなりません。

「こんなことができます!」といった感じで、完全に主語が商品側になってしまっている状態です。

お客様がそれを使うことによってどう変化するか(どんなメリットがあるか)、まずはそこに絞ったコンテンツを発信しなければいけないということですね。

サービス業でも気を付けなければいけない

前述したことは、私も含めサービス業でも気を付けなければいけないことかな、と思いました。

HPやブログなどで自分のできることを発信することは大事です。

ただ、買ってもらうためには自分が提供するサービスによって

「お客様がどう変わるか」「お客様にどのような便益があるか」

も発信していくことも必要です。

ついつい(自分自身もそうなりがちですが)

「私はこれできます!」「私はこれやってきました!」

という情報だけになりがちなのですが、そこにお客様目線を付け加えなければ買ってもらうことはなかなか難しいでしょう。

自分が実現する世界を言葉にする

著者は、「自分が実現する世界を言葉にできなければ、お客様に伝わらない」

と書かれています。

これはそのとおりだなと思いました。

自分の商品やサービスを売るということについて、何らかの実現したい世界がその先にあるはずです。

それをお客様に伝わるように自分の言葉で表現できなければどこかで軸がぶれてしまいますよね。

借り物の言葉ではなく、自分の言葉で表現すること。

自分の目指す世界と、その実現によってお客様がどう変わるかを端的に示すこと。

簡単なようで難しいことですね。

しかし常にこのことを考えていかなければ魅力あるコンテンツを提供し続けることはできないでしょう。

まとめ

木暮太一さん著の「どうすれば、売れるのか?」を紹介しました。

売れるための基本的なことが分かりやすい言葉で書かれており、今後自分の事業を展開していこうと考えている人や、既に事業を起こしている人に是非お勧めしたい本です。

ちなみに私が一番最初に読んだ著者の本はこちら。

著者が影響を受けたマルクスと金持ち父さんによってどのように考え方が変わったか、分かりやすく書いています。

しんどい働き方の根本的な原因に迫っていきます。

こちらもお勧めです。

編集後記

ビットコインを物理的に保管できるハードウォレットを購入しました。

ブロックチェーンの分裂騒動など、最近は話題が尽きません。

以前起きたマウントゴックス社の事件もありますし、最低限の自衛策は考えていく必要はあるかなと思っています。

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