元々不要なタスクをAIで効率化しても意味がない

  • 2025.07.10
  • AI
元々不要なタスクをAIで効率化しても意味がない
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「これからはAIを活用できない人間は仕事がなくなる」

と言われています。

私はその議論の前に、

元々不要なタスク(←仕事ではない)をなくす

ことが大切だと思っています。

元々不要なタスクをAIで効率化しても意味がありません。

*不要なタスクがないかチェック

リモートワーク、デジタル化、+AIで人々は終わりのない労働をしている

私がよく聞いている英語のPodcastで、

面白い記事が紹介されていました。

その名も、「Infinity Workday」(終わりのない仕事日)というタイトルです。

この調査(Microsoft365が行った31000人のフルタイム又は自営業のナレッジワーカーに対するもの。日本も含む)によれば、

  • 1日に平均117通のEメール
  • 1日に平均153回のTeamsメッセージのやりとり
  • 57%が招待なしの突然のミーティング
  • 勤務時間中のメール・会議・メッセージの間隔は平均2分

とされており、いかにビジネスパーソンがデジタルツールに振り回されているかがわかります。

上記の他にも、夜10時までメールチェックが29%、就業後に送られてくるメッセージは50通以上、夜のミーティングが16%、休日のメールチェックが20%…と続き、「終わらない仕事」の様相が見えてきます。

夕方16時位に仕事を終わらせて、土日祝日もリラックスモードの私にはなんだかクラクラしてしまいます…

AIに仕事してもらえればいいのか?

ここにきて、救世主です。そう、AIです。

1日に117通も来るメールを、

1日に153届くメッセージを、

効率的に打ち返すBotを作ればいい!

夜の会議には、自分のアバターを登場させてAIにしゃべってもらえばいい!

紙の資料をAI-OCRで読み取ってもらえばいい!

これで解決…でしょうか。

なんか、全然本質じゃない気がします。




私は、元々要らない仕事をAIにさせて、さらに仕事が増える

本末転倒なことが起きそうで怖いです。


その原因は、すべてのタスクに対して均等に価値を置く

「メリハリのなさ」と考えています。

そのタスクは本当に必要なのか

「AIを活用しよう!」

の前に、

そのタスクは仕事の達成のために本当に必要なのか

を考えないとおかしなことになります。

AIで効率化してどんどん仕事をしているのに更に忙しくなるって。


本当に考えるべきは、

「1日117通のメール」の中身です。

どう考えてもやり取りしすぎでは。


私達は「仕事」をしているのであって、「タスク」をこなしてるんじゃない。ここを意識したほうが良いでしょう。

仕事には必ず目的があって、そこに意識を向ければ答えは

「無駄なやり取りをなくして、大切な仕事に集中する」ことであって、

「AIに返信メールを書いてもらう」

ことじゃありません。




私は不要なやり取りをなくすべく、メールやメッセージ返信の時間帯を決めています。

また、1回で済ますことのできるようなテキストも心がけているつもりです。

*ちょっと昔は、手紙で世の中回ってたのに


本当に必要なのは、目の前のお客様のために「私がやるべき仕事」です。

それは、1日117通のメール返信のようなタスクではなく、

価値を感じてもらうための、人間として考える仕事と考えています。

まとめ

元々不要なタスクをAIで効率化しても意味ないよなあ、と思ったので書いてみました。

メリハリをつけて、どこに自分のリソースを使えばいいのかわかっている人にはAIは強力なツールになるけれど、

そうでない人が重要でないタスクをいくら効率化しても何も変わらない(むしろ忙しくなる)と思っています。

編集後記

月曜日は、鎌倉で税理士の小柳志保さんとお食事。

食べ放題のパン屋さんのチラシが自宅にきていて、是非行きたい!と誘ったら快く乗ってくれました。

美味しいパンをたっぷり食べた後は、紅茶専門店でゆっくり。平和な時間を過ごせました。

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