本当のお客様が遠のくと、仕事へのモチベーションが下がる
9/302024
カテゴリー:コミュニケーション
独立してから、気になっていることがあります。
それは、当事者意識のない人と仕事することの難しさです。
※自分の名前で仕事をすること
依頼を受けたときに感じるモヤモヤ
私はこれまで社員数名の小さな会社の税務顧問をメインに行っています。
この場合、依頼してくださる方は「社長」です。
社長が私に期待していることは、「税務と会計周りを見てくれ」の一言に尽きるんですよね。だから非常にわかりやすくて。
事業を行っていくうえで意識したい大切なことは、
- 誰がお客様なのか
- お客様が望んでることは何か
ですが、社長からの依頼はこの2つがはっきりしています。
でも、少し大きめの組織になってくるとちょっと話は違ってきます。
そこに、「職務分担」という話が出てくるからです。
例えば、私がしている税務顧問の仕事であれば、
「経理担当」など社長以外の方から依頼が来ることがある。
経理担当の人は、「社長は」「我が社は」と
主語を「私は」にしないでしゃべることが多いです。当事者意識がない、つまりその人は困ってないんですよね。
そうなると、仕事が一気に難しくなります。
伝達するだけの人って、必要?
というのも、私は
「仕事をお願いしたい人(困っている人、課題を持っている人)」に直接依頼してもらわないと良い仕事ができないと考えているからです(もしくは、仕事をお願いしたい人と間にいる人のすり合わせができている状態)。直接本人から依頼されるのと、誰かを通じて依頼されるのでは熱量も違いますしね。
先程の例で言えば、
私が何らかの仕事をしたときに、事務担当の人から
「社長に伝えておきます」
と言われたらがくっとモチベーション下がると思うんです。
あ、書いてて気づきました。
本当のお客様が遠くなると、仕事のモチベーションが、下がる。
これはあらゆる仕事にも言えることじゃないかって。
ある程度の組織からセミナーの依頼を受けたときに、
本当のお客様(困っている人、課題を抱えている人)からではなくて
「とりあえず時間内に働いていればいい」という事務担当の方からの連絡だと、
かなり熱量は下がると思うんです。
なぜならその方は、問題を抱えていないので。真剣じゃないので。
伝達するだけの人って、必要でしょうか。あらゆる組織に問いかけたいです。
「私は」を主語にしてくれる人(当事者意識のある人)は信頼できる
雇われている人は、当事者意識がない!なんて言いたいわけじゃありません。
顧問先の中でも経理担当者の方がいる大きな組織もあるし、本も書いているので大きな出版社さんとの付き合いもあります。その中にいる人たちで、すごいなと思う人もいます。
その特徴は、「私は」を主語にしてくれる人です。言い換えれば、当事者意識のある人でしょうか。
いや、もちろんわかります。私も比較的大きな会社勤めが長かったので何かひとつ物事を進めるにも稟議だとか決済だとか煩雑な手続きがあり、担当者の一存では何もできないのは理解しています。
ただそうだったとしても、私はその担当者(とその先の会社)と仕事をしているのだから、その担当者の方の「個人的な意見」を聞きたいんですよね。社長の言い伝えではなく。「決裁権がないから意味がない」とは思わないです。難しいとは思うのですが。会社員時代、自分もできてなかったことなのですが。
独立して、自分の名前で仕事をするようになってから、この「当事者性」がすごく気になりだしたんですよね。
仕事以外のことにも言えます。
「◯◯さんが言ってました」など伝達するだけでなく、「私は」を主語にしてくれる人は信頼できます。そして、良い仕事ができる条件は、「私は」を主語にする、本当のお客様と距離の近い仕事であること。これは確信を持って言えます。
編集後記
土曜日は、以前お会いしたこともある士業をされている方からご相談。
税務の相談のほか、近況などお話しました。
こうやって、ゆるく長く続けられる関係もいいなあと思いました。
(今度はこちらから依頼するかも)
最近のあたらしいこと
「新倉さんちの手づくりジャム」鎌倉店
鎌倉駅近くの御成通りでふと気になり。定番っぽい夏みかんを選んでみました。