インターネットに触れる時間が増えている中、

じっくりと長文を読む贅沢な時間が少なくなってきているなあという気がします。

ネット上の文章、ここ最近のビジネス書の文章は

分かりやすく、短文で、余白多め

といったものが多いのですが

たまに簡単には読めない長文にどっぷり浸かりたくなります。(特に秋の夜長には)

そんなときは長文の小説がお勧めです。

歴史系・芸術系がお勧め

貧乏性なので、小説は小説でも「読んでいて勉強にもなる」ものが好きです。

最近2冊続けて読みました。

一つ目は原田マハさんの『たゆたえども沈まず』。

日本でも人気の画家、フィンセント・ファン・ゴッホの人生を小説化したものです。

どちらかというとフィンセントの弟であるテオの視点から書かれています。

ゴッホは私も好きな画家なのですが、弟がいるとは知りませんでしたし、

この小説を読むと一部フィクション化されているのかもしれませんが

本当にゴッホは生きている間は苦境の連続だったんだなとしみじみ思いました。

日本の浮世絵などの伝統文化がヨーロッパの印象派の画家に与えた影響など

歴史的背景も興味深いものでした。

今一度美術館でゴッホの絵を見たくなりました。

 

もう一つ読んだのが平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』という小説です。

平野啓一郎さんは年も近く、読んでみたいと思っていたのですが

芥川賞を受賞した『日蝕』が全く読めず挫折していたのでずっと遠ざかっていました・・。

小説だったら読めるのでは、と思い。

思った通り文章ぎっしり、簡単には読めない内容でした。

天才ギタリストの男性と国際ジャーナリストの女性との恋愛のお話

なのでちょっと庶民から見ると遠い存在ですがそれがまた現実逃避できてよかったです。

特に主人公の男性がクラシックギター奏者というのが興味を惹かれました。

作曲家や曲名が次々と出てくるのでクラシックミュージックの勉強にもなります。

また、この小説の背景となっているのが2000年代のイラク戦争です。

国際ジャーナリストの女性の主人公がイラクのバクダッドで経験した

死の恐怖によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の発症など、考えさせられました。2000年代初期の歴史的背景も学べます。

主人公の女性が本当に魅力的で、

知性があって本質を突く言葉を発するが故に、人と距離を置かざるを得ない

状況が痛ましいけれど、そんな生き方に憧れも抱きました。

 

秋の夜長にじっくりと簡単には読ませてくれない

長編小説を読む時間は贅沢です。是非。

 

編集後記

昨日は、新刊キャンペーン動画をようやく撮り終えて、Adobe premier Proで編集作業を。

セミナーなど人前で話すのと違って誰もいないところで

しゃべり続けるのは意外と大変なんですね・・・。

アニメーションの作り方、ミラーレスカメラやマイクの使い方なども勉強になりました。

近いうちに記事にしたいと思います。

 

最近のあたらしいこと

Adobe premier proで動画編集作業

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