先日、1年に1回の税理士試験の合格発表がありました。

税理士試験は合格率10%前後の競争試験。

合格するまでの期間が10年を超える人も珍しくなく、厳しい試験です。

私自身は会計科目2科目と税法科目1科目に合格した後大学院へ進み、2科目免除を受けました。

1科目目を受験したときは、子育てと仕事をしていました。

税理士試験は仕事しながら受験される方も多いです。

そんな時間のない方に向けて当時私がしていた時間捻出方法を思い出して書いてみます。

早朝と仕事の休憩時間が貴重な勉強時間

税理士試験合格を目指そうと思ったとき、私は20代後半、子供は保育園の年長でした。

仕事は平日朝9時から夕方6時まで。お迎えに行って夜寝るまでの時間はいつもバタバタでした。

まだまだ20代で体力はあったものの子育てと仕事でかなりエネルギーは取られていました。

冷静に「自分の1日のなかでどこに時間があるか?」を分析したところ早朝と、仕事の休憩時間が有力でした。

早朝は言わずもがな誰にも邪魔されない(子供にも)貴重な時間です。

しかも頭もすっきりしているので私はよく計算問題をしていました。

昼間は何かと邪魔が入るので早朝は本当にお勧めです。

次に利用していたのは、仕事の休憩時間です。

一日の中でまとまって時間が取れるのはそこしかありませんでした。

(仕事をして子育てをメインにしている方だったら理解できると思いますが、家に帰ってきてから寝るまでで落ち着いた時間は確保できないという結論になりました。)

昼食は持ってきたものを急いでかけこみ、その後は理論暗記、計算問題などをしていました。

時間を捻出するには捨てなくてはいけないものも

時間を捻出するためには捨てなくてはいけないものもあります。

1つは、職場の交友関係。

特に女性はまとまってランチを取ることが多いです。

ランチ時間は情報交換の場になることも。

私の場合、休憩時間は貴重な勉強時間であったのでひとり距離を置いていました。

それで何か言われた訳でもありませんが、交友関係を保つよりも「今は試験勉強を優先」と割り切っていました。

もう1つはちょっとダブりますが職場の人の目。

幸運なことに(?)税理士になる前に勤めていた会社はそれほど忙しいところもなく午前中で仕事が終わってしまうことも頻繁にありました。

そんなときは、こっそりとメモ帳やWordで理論暗記のためにタイピングを・・小さな画面で。

後ろに人が通ると少しドキドキしましたがこういった割り切りも当時は必要でした。

理論暗記はタイピングが時間節約のためにお勧め

タイピングで勉強する方法は同じ受験生の先輩に教えてもらいました。

この勉強方法は、やってる人はそれほどいないかと思っていたら他の税理士の方もしていて嬉しくなりました。

井ノ上陽一さん

手で書かないと覚えられないのか。IT活用の考え方と税理士試験をWord・Excelで合格した話。

林義章さん

社会人が働きながら税理士試験に合格するための非常識な勉強法 | YSK Consulting 林義章税理士事務所

専門学校の講師も、条文は読んで、書いて覚えることを指導していたので最初は半信半疑でしたが、

時間節約効果は抜群です。

しかも、前述したとおりパソコンに向かっているので「仕事しているような雰囲気」を作れるのがポイントです。(当時の会社には申し訳ございません)

実際に書く練習は8割、9割程度暗記できてからで全く問題ないでしょう。

腱鞘炎にならないためにもタイピングで理論暗記はお勧めです。

いつでもどこでもマスクつけて理論つぶやき

税理士試験の税法科目は計算半分、理論半分です。

計算問題はまとまった時間と場所が必要ですが、理論暗記はいつでもどこでもできます。

例えば通勤時間の合間にでもできます。

私がよくしていたのがマスクをつけて口パクして理論を唱えること。(たまに小声がでることも)

小声程度であれば周りから怪しまれません。

怪しまれたとしても逮捕される訳ではないのでやはり割り切りが必要です。

まとめ

子育てと仕事をしていたときに時間を捻出する方法としてやってきたことをまとめました。

当時のことを思い返してみると自分自身は努力しているという感覚はなく、生きがいのためにやっていた気がします。

そうでもしないと本当に子育て+仕事だけで何も考えられずに一日終わってしまっていたと思います。

来年の試験に向けて、受験生の方の参考になったら幸いです。

編集後記

昨日は、スポット契約のお客様とGoogleハングアウトで打ち合わせ、問い合わせ対応など。

インターネットを使ってコミュニケーションをしていると電話やFAXは本当に要らないなあ、と思えてきます。

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