親切すぎるアナウンス

日本の電車のアナウンスが少しくどいな思うのは私だけでしょうか。

「白線の後ろ側まで下がってお待ちください」

「駆け込み乗車は危険です」

「歩きながらのスマートフォンの操作は他のお客様のご迷惑にもなります」

「忘れ物がないようお気を付けください」

「・・・」

この前は、ちょっとほんわかしたメッセージが。

「ご乗車ありがとうございました。それでは今日この後もどうぞお気を付けてお出かけなさってくださいませ」

あ、ありがとうございますと一人で言いそうになりました^^;;

他の国の公共機関を利用してみて

去年、東欧チェコに旅してバスと地下鉄を利用してみました。

日本と違うな、と思ったところが

  • 駅構内のエスカレーターがどれも早い
  • 歩道の信号が変わるのがめちゃくちゃ早い(老人でもちゃんと渡り切る)
  • 基本的にゆっくり歩いている人がいない(歩きスマホ含め)
  • 地下鉄のアナウンスが少なく、ベルもならずにすごい勢いでドアが閉まる
  • 看板や案内が少ないため旅行者は誰かに聞くしかない

そのせいか街や公共施設などがどこか整然として静かな雰囲気でした。

お年寄りもそれなりに多いのに皆きびきびしていて携帯を操作している人はおろか、公共交通機関で寝ている人は皆無でした(居眠りが多いのは日本独特というのは知っていましたが)。

日本はすごく親切で安全な国なんだ、ということをこのときはじめて知りました。

安全で守られているけれど

公共交通機関に限らず、日本では自分で考えなくても快適に過ごすことができる場面が多いです。

例えば、コンビニやスーパーで買い物する場合。

店員さんはにこやかに接してくれることが当たり前、冷たいものと暖かいものは分けてもらえるのが当たり前、生活用品と食べ物は分けてもらえるのが当たり前、重いものは袋を二重にしてもらえるのが当たり前・・

これってきっと他の国では当たり前のことではないのだと思います。

実際チェコのスーパーに行ったときのこと。イーとインコーナーでパンが売っていましたが普通にハエはとんでいるわ、トングなど洒落たものはなく使い捨てビニール手袋が置いてあるだけ。(手づかみで勝手に取ってくださいという感じでした)

レジのおばさんは不愛想で座りっぱなしでやる気がなさそうでこちらがぐずぐずしていると睨みをきかせてきて^^;;。

日本とは大違いです。小さなことかもしれませんが、こういうところに国の文化は出ます。(ヨーロッパでは労働者は消費者よりも偉い雰囲気)

安全で便利すぎる日本では意識しないと考える力を失う

日本を出てみて分かったことは、「快適な生活を送るためにはどうしたらいいか」「安全に過ごすためにはどうしたらいいか」「嫌な想いをせずに過ごすにはどうしたらいいか」などを自分で日常的に考えざるを得ないため、思考力が磨かれるということです。

日本は親切で安全な国でその部分は自慢できることだと思いますが、その分自分で意識しないと何も考えずに快適に過ごすことができてしまうためいざというときに自分で自分を守れなくなってしまうのではないでしょうか。

たがが駅のアナウンスの一つで、、と思いがちですが日々の積み重ねはボディブローのように効いてきます。

思考する必要がなくても思考しよう

このように日本では何も考えなくてもある程度快適な生活を送ることができてしまいます。

そのため、自分の軸を固めようとすると「意識高い系」などと揶揄されてしまうのではないでしょうか。

しかしいくら快適な生活をできてしまうといってもそれが自分で決めた快適な生活でなければ不満が残るには当然であり、常に他人と比較して苦しむことになるのではないでしょうか。

実行する必要がないことを敢えて実行することは大変なことではありますが、流されて「なんとなく快適に過ごす」毎日ではなく自らが望む生活をつかみ取るよう意識して思考することが大事だと思います。

編集後記

今日お昼に外出したときのこと。

この夏初めて「身の危険」を感じるような暑さでした。

熱風の中を歩いているかのよう。

どんなに暑くてもこれからは半袖は危険なので薄手の上着は必須だと思います。

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